クラップかしま

クラップかしま

福島県南相馬市に設けられた競輪場外車券売場で、現在は「クラップかしま」の名称で親しまれています。これは、2021年7月29日に従来の「サテライトかしま」から名称を改め、リニューアルオープンした施設です。

沿革

この施設は、元々「サテライトかしま」として1998年9月に開設されました。開場当初はエヌエヌオー情報企画株式会社が運営を担っていましたが、2007年11月にはその運営権が花月園観光に譲渡され、以降は花月園観光によって管理・運営されていました。

2011年3月11日に発生した東日本大震災では、施設の一部が損壊する被害に見舞われました。しかし、幸いなことに内陸部に立地していたため、壊滅的な被害は免れ、むしろ震災直後には自衛隊をはじめとする関係機関の近隣周辺における活動拠点として利用されることとなりました。震災の影響により、施設はその後約2年間にわたり営業を休止せざるを得ませんでした。復旧作業などを経て、2013年6月6日に「サテライトかしま」として営業を再開しました。

そして、2021年7月29日には、運営主体がチャリ・ロトへと変更されるとともに、「クラップかしま」として新たなスタートを切りました。これにより、施設の名称もリニューアルされています。

発売車券

現在、クラップかしまでは、いわき平競輪場をはじめとする全国各地の競輪場の車券を購入することが可能です。最大で同時に8つの競輪場のレースの車券が発売されており、様々なレースを楽しむことができます。

旧施設であるサテライトかしまの時代、特に花月園観光に運営が移管された後、2010年3月に花月園競輪場が廃止されるまでは、その開催場の車券を中心に販売されていました。

交通案内

クラップかしまへのアクセスは、JR常磐線鹿島駅から徒歩でおよそ30分程度かかります。車を利用する場合は、鹿島駅から約5分で到着します。

以前は、浪江駅や原ノ町駅方面からの利用者のためにシャトルバスが運行されていましたが、施設の再開以降は運行が休止されています。来場される際は、公共交通機関（JR＋徒歩）または車でのアクセスとなります。

施設は、競輪ファンにとって全国各地の熱戦を手軽に楽しめる場として、また震災からの復興の歴史を刻む場所としても、この地域において重要な役割を果たしています。

もう一度検索