クリア (吉井和哉の曲)

吉井和哉のソロキャリアにおいて、通算13枚目のシングルとなる「クリア」は、2015年1月28日に日本コロムビアより発売されました。

本作は、前作のリリースからおよそ2年5ヶ月ぶりとなるシングルで、同年春にリリースされたアルバム『STARLIGHT』に先駆けて発表されました。また、吉井和哉がかつてTHE YELLOW MONKEYとして所属していた日本コロムビア内のレーベル、TRIADへ移籍してからの第一弾シングルとしても注目されました。

表題曲である「クリア」は、アルバム『39108』の制作時期に既に原型が存在していましたが、ポップなテイストにアレンジされ、本作に収録されることで初めて世に出ることとなりました。歌詞は「卒業」をテーマに描かれています。

カップリングには「ボンボヤージ」が収録されています。この楽曲は、吉井和哉の叔父が亡くなった際に、火葬炉の扉を閉める様子がまるで船出のように感じられた出来事からインスピレーションを得て制作されたと語られています。

今回のTRIADへの移籍を記念し、レーベル主導で「Welcome back to TRIAD!!キャンペーン」という企画が実施されました。これは、吉井がTHE YELLOW MONKEY時代に発表した楽曲をソロとして演奏したライブ音源の中から20曲を候補に挙げ、ファン投票によって上位10曲が選ばれ、特典としてシングルに収録されるというものでした。この選出された10曲が「“Welcome back to TRIAD”Live Tracks」として本シングルに収められています。

収録されたライブ音源は以下の10曲です。

Romantist Taste（『20th Special YOSHII KAZUYA SUPER LIVE』2013年12月28日 マリンメッセ福岡）- この音源の収録は今回が初めてでした。
Sweet ＆ Sweet（『Flowers ＆ Powerlight Tour 2011』2011年6月30日 東京国際フォーラム ホールA）- 初の音源化です。
Tactics（『YOSHII BUDOKAN』2007年12月28日 日本武道館）- この音源の収録は初めてでした。
VERMILION HANDS（『Flowers ＆ Powerlight Tour 2011』2011年4月25日 Zepp Tokyo）- 初の音源化です。
RED LIGHT（『Flowers ＆ Powerlight Tour 2011～born-again～』2011年12月28日 日本武道館）- この音源の収録は初めてでした。
4000粒の恋の唄（『TOUR 2013 GOOD BY YOSHII KAZUYA』2013年5月18日 福島・あづま総合体育館）
LOVERS ON BACKSTREET（『TOUR 2013 GOOD BY YOSHII KAZUYA』2013年5月18日 福島・あづま総合体育館）
SUCK OF LIFE（『20th Special YOSHII KAZUYA SUPER LIVE』2013年12月28日 マリンメッセ福岡）- この音源の収録は初めてでした。
JAM（『TOUR 2013 GOOD BY YOSHII KAZUYA』2013年5月18日 福島・あづま総合体育館）
WELCOME TO MY DOGHOUSE（『20th Special YOSHII KAZUYA SUPER LIVE』2013年12月28日 マリンメッセ福岡）- この音源の収録は初めてでした。

惜しくも今回のシングルへの収録は見送られたものの、ファン投票の候補曲となっていたのは以下の10曲です。これらもライブでの人気が高い楽曲が含まれていました。

アバンギャルドで行こうよ、SPARK、熱帯夜、FINE FINE FINE、嘆くなり我が夜のFantazy、Chelsea Girl、ROCK STAR、I Love You Baby、Love Communication、太陽が燃えている。

表題曲「クリア」は、後に発売されたアルバム『STARLIGHT』およびベストアルバム『20』に収録されています。

本作の制作には、吉井和哉（ボーカル、ギター）に加え、クリス・チェイニー（ベース）、ハーマン・ジャクソン（オルガン,クラビネット）、ジョシュ・フリーズ（ドラム）、ジュリアン・コリエル（ギター）、ジェームス・ギャドソン（ドラム）といった国内外のミュージシャンが参加しました。また、ライブ音源には日下部政則、生形真一（ギター）、三浦淳悟（ベース）、吉田佳史、城戸浩志（ドラム）といったサポートミュージシャンもクレジットされています。

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