クリスマス・ラブ (涙のあとには白い雪が降る)

『クリスマス・ラブ (涙のあとには白い雪が降る)』

サザンオールスターズのシングル「クリスマス・ラブ (涙のあとには白い雪が降る)」は、クリスマスをテーマにした楽曲で、彼らにとって初めてのクリスマスソングとして1993年11月20日にリリースされました。タイシタレーベルから発表されたこの曲は、34枚目のシングルとして注目を集め、8cmCD・カセットテープ形式でのリリースが行われました。後に1998年と2005年にはそれぞれ再発売され、近年では2014年からダウンロード配信が、2019年にはストリーミング配信が開始されています。

背景と制作

この作品が登場した背景には、サザンオールスターズのメンバーであった関口和之が休養中であったため、彼がレコーディングには参加できなかったという事情があります。そのため、ベースパートはサポートメンバーである根岸孝旨が担当し、打ち込みによるベース音が使用されることになりました。楽曲の編曲は小林武史とサザンオールスターズによって行われ、この曲が彼との最後のチームワークとなりました。桑田佳祐は小林との関係が過度に依存していることを懸念し、そのため以降の活動はセルフプロデュースに戻ることを選択しました。

「クリスマス・ラブ」は収録曲の中で特に印象的な一曲であり、桑田が現代のレコーディング技術を駆使してフィル・スペクター風に仕上げようと試みました。しかし、理想と現実のギャップに苦しみ、最終的に「できないんだ」と語っていることからも、その制作過程の苦心が伺えます。

収録曲詳細

本シングルには二つのトラックが収録されています。最初のトラック「クリスマス・ラブ (涙のあとには白い雪が降る)」は、全体で5分51秒という長さで、作詞・作曲は桑田佳祐、編曲はサザンオールスターズと小林武史が手がけています。この曲は、「'93 ○|のクリスマス」というキャンペーンのCMソングとしても使用されています。

もう一つのトラック「ゆけ!! 力道山」は、プロレスのレジェンド力道山にインスパイアされた楽曲で、ファンクスタイルのバックアレンジが施されています。こちらは4分02秒の長さで、桑田の作詞・作曲に加え、英語の補作詞はTommy Snyderによるものです。

参加ミュージシャン

このシングルには豪華なミュージシャンが参加しています。桑田佳祐がボーカルとギターを担当し、大森隆志もギターで参加しています。原由子はキーボードとコーラスを担当し、松田弘がドラムを叩くなど、サザンオールスターズの精鋭たちが集結しています。特に、サポートメンバーである根岸孝旨がベースを弾く姿も印象的です。

音楽ビデオとライブ映像

「クリスマス・ラブ」は、その人気からミュージックビデオとしても制作され、サザンオールスターズのライブ映像作品にも収録されています。多くのファンに愛され続けるこの楽曲は、クリスマスの雰囲気を一層盛り上げてくれる一曲です。

このように「クリスマス・ラブ (涙のあとには白い雪が降る)」は、サザンオールスターズの音楽的な一面を楽しむことができるクリスマスソングとして、今も多くの人に親しまれています。

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