クリス・ボッティ
クリス・ボッティは、1962年10月12日アメリカのオレゴン州ポートランドで生まれ、コーバリスで育ちました。フュージョン界を代表するトランペット奏者として知られています。
幼少の頃、クラシック・ピアノの講師であった母親の影響でピアノに触れ、10歳でトランペットを始めました。トランペッターとしての道を歩むきっかけとなったのは、マイルス・デイヴィスの音楽との出会いです。高校時代からプロとして活動を開始し、ピーター・ガブリエルなどロック・ミュージックからも影響を受けました。
インディアナ大学に進学後は、テナー・サックス奏者のジョージ・コールマン、トロンボーン奏者のデイヴ・ベイカー、ベース奏者のデヴィッド・フリーゼンらに師事し、音楽の研鑽を積みました。卒業後の1986年にはニューヨークを拠点とし、ウディ・ショウからトランペット奏法を学んでいます。その後、ポップス／ロック系のプロデューサーであるアリフ・マーディンとヒュー・パジャムに才能を見出され、セッション・ミュージシャンとしても活躍するようになりました。ボブ・ディラン、アレサ・フランクリン、チャカ・カーンといった大物アーティストや、クリス・ハンター、デイヴィッド・マン、ローランド・ヴァスケスなどジャズ・ミュージシャンとも共演しています。1990年からは、ポール・サイモンのレギュラー・メンバーとしてツアーにも参加しました。マイケル・ブレッカーとも親交が深く、ブレッカー・ブラザーズのアルバム『アウト・オブ・ザ・ループ』では、編曲とプロデュースを担当しています。
1995年には、ヴァーヴ・レコードからファースト・アルバム『ファースト・ウィッシュ』を発表し、ソロ・アーティストとしてのキャリアを本格的にスタートさせました。1996年のアメリカ映画『虜われて』では音楽を作曲提供しています。1997年にアルバム『Midnight Without You』、1999年に『スローイング・ダウン・ザ・ワールド』を発表。同年にはスティングと出会い、メイン・ソリストとして『ブラン・ニュー・デイ』ツアーに参加しました。また、この頃にはビル・ブルーフォード、トニー・レヴィンらと共にブルーフォード・レヴィン・アッパー・エクストリミティーズとしても活動しています。
2001年にコロムビア/ソニーに移籍し、アルバム『ナイト・セッションズ』を発表。2002年にはクリスマス企画アルバム『ディセンバー』を発表し、自らボーカルを務めた楽曲も収録しました。2003年に『サウザンド・キッシズ・ディープ』、2004年にスティングとポーラ・コールをゲストに迎えた『ホェン・アイ・フォール・イン・ラヴ』、2005年にはスティング、ジル・スコット、グラディス・ナイトなど多くのゲストを迎えた『トゥ・ラヴ・アゲイン』を発表し、幅広い音楽性を展開しました。
2008年のクリスマスCDでは、チェリストのヨーヨー・マとコラボレーション演奏を披露しています。2012年にはアルバム『インプレッションズ』で、グラミー賞最優秀コンテンポラリーインストゥルメンタルアルバム賞を受賞しました。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
『ファースト・ウィッシュ』 - First Wish（1995年）
Midnight Without You（1997年）
『スローイング・ダウン・ザ・ワールド』 - Slowing Down the World（1999年）
『ナイト・セッションズ』 - Night Sessions（2001年）
『ディセンバー』 - December（2002年）
『サウザンド・キッシズ・ディープ』 - A Thousand Kisses Deep（2003年）
『ホェン・アイ・フォール・イン・ラヴ』 - When I Fall in Love（2004年）
『トゥ・ラヴ・アゲイン』 - To Love Again: The Duets（2005年）
『イタリア』 - Italia（2007年）
『インプレッションズ』 - Impressions（2012年）
ライブ・アルバム
『クリス・ボッティ・ライヴ!』 - Live: With Orchestra and Special Guests（2006年）
『クリス・ボッティ・イン・ボストン』 - Chris Botti in Boston（2009年）
コンピレーション・アルバム
The Very Best of Chris Botti（2002年）
『クリス・ボッティ・ベスト』 - This Is Chris Botti（2011年）
テレビ出演
『体感・デジタルサラウンドのすべて！ 第3部ザ・ライブ -サラウンドで楽しむ世界の超一流-』(NHK BShi): 2010年5月1日
『地球テレビ エル・ムンド』 (NHK BS1): 2012年6月11日
参考文献
ジャズ批評編集部編『JAZZトランペット』松坂〈ジャズ批評ブックス〉、2001年
外部リンク
公式ウェブサイト
ミュージックシェルフ インタビュー - ウェイバックマシン
幼少の頃、クラシック・ピアノの講師であった母親の影響でピアノに触れ、10歳でトランペットを始めました。トランペッターとしての道を歩むきっかけとなったのは、マイルス・デイヴィスの音楽との出会いです。高校時代からプロとして活動を開始し、ピーター・ガブリエルなどロック・ミュージックからも影響を受けました。
インディアナ大学に進学後は、テナー・サックス奏者のジョージ・コールマン、トロンボーン奏者のデイヴ・ベイカー、ベース奏者のデヴィッド・フリーゼンらに師事し、音楽の研鑽を積みました。卒業後の1986年にはニューヨークを拠点とし、ウディ・ショウからトランペット奏法を学んでいます。その後、ポップス／ロック系のプロデューサーであるアリフ・マーディンとヒュー・パジャムに才能を見出され、セッション・ミュージシャンとしても活躍するようになりました。ボブ・ディラン、アレサ・フランクリン、チャカ・カーンといった大物アーティストや、クリス・ハンター、デイヴィッド・マン、ローランド・ヴァスケスなどジャズ・ミュージシャンとも共演しています。1990年からは、ポール・サイモンのレギュラー・メンバーとしてツアーにも参加しました。マイケル・ブレッカーとも親交が深く、ブレッカー・ブラザーズのアルバム『アウト・オブ・ザ・ループ』では、編曲とプロデュースを担当しています。
1995年には、ヴァーヴ・レコードからファースト・アルバム『ファースト・ウィッシュ』を発表し、ソロ・アーティストとしてのキャリアを本格的にスタートさせました。1996年のアメリカ映画『虜われて』では音楽を作曲提供しています。1997年にアルバム『Midnight Without You』、1999年に『スローイング・ダウン・ザ・ワールド』を発表。同年にはスティングと出会い、メイン・ソリストとして『ブラン・ニュー・デイ』ツアーに参加しました。また、この頃にはビル・ブルーフォード、トニー・レヴィンらと共にブルーフォード・レヴィン・アッパー・エクストリミティーズとしても活動しています。
2001年にコロムビア/ソニーに移籍し、アルバム『ナイト・セッションズ』を発表。2002年にはクリスマス企画アルバム『ディセンバー』を発表し、自らボーカルを務めた楽曲も収録しました。2003年に『サウザンド・キッシズ・ディープ』、2004年にスティングとポーラ・コールをゲストに迎えた『ホェン・アイ・フォール・イン・ラヴ』、2005年にはスティング、ジル・スコット、グラディス・ナイトなど多くのゲストを迎えた『トゥ・ラヴ・アゲイン』を発表し、幅広い音楽性を展開しました。
2008年のクリスマスCDでは、チェリストのヨーヨー・マとコラボレーション演奏を披露しています。2012年にはアルバム『インプレッションズ』で、グラミー賞最優秀コンテンポラリーインストゥルメンタルアルバム賞を受賞しました。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
『ファースト・ウィッシュ』 - First Wish（1995年）
Midnight Without You（1997年）
『スローイング・ダウン・ザ・ワールド』 - Slowing Down the World（1999年）
『ナイト・セッションズ』 - Night Sessions（2001年）
『ディセンバー』 - December（2002年）
『サウザンド・キッシズ・ディープ』 - A Thousand Kisses Deep（2003年）
『ホェン・アイ・フォール・イン・ラヴ』 - When I Fall in Love（2004年）
『トゥ・ラヴ・アゲイン』 - To Love Again: The Duets（2005年）
『イタリア』 - Italia（2007年）
『インプレッションズ』 - Impressions（2012年）
ライブ・アルバム
『クリス・ボッティ・ライヴ!』 - Live: With Orchestra and Special Guests（2006年）
『クリス・ボッティ・イン・ボストン』 - Chris Botti in Boston（2009年）
コンピレーション・アルバム
The Very Best of Chris Botti（2002年）
『クリス・ボッティ・ベスト』 - This Is Chris Botti（2011年）
テレビ出演
『体感・デジタルサラウンドのすべて！ 第3部ザ・ライブ -サラウンドで楽しむ世界の超一流-』(NHK BShi): 2010年5月1日
『地球テレビ エル・ムンド』 (NHK BS1): 2012年6月11日
参考文献
ジャズ批評編集部編『JAZZトランペット』松坂〈ジャズ批評ブックス〉、2001年
外部リンク
公式ウェブサイト
ミュージックシェルフ インタビュー - ウェイバックマシン
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。