クリス・レイニー

クリス・レイニー：スピードと才能が光るフットボール選手の軌跡

クリス・レイニー（Chris Rainey）は、1988年3月2日生まれ、フロリダ州レイクランド出身のアメリカンフットボールおよびカナディアンフットボール選手です。現在はCFL（カナディアン・フットボール・リーグ）のブリティッシュ・コロンビア・ライオンズに所属し、ランニングバックとして活躍しています。

生い立ちと高校時代

レイニーはレイクランドで、シングルマザーの母親と祖母に育てられました。地元の高校ではランニングバックとして才能を発揮し、チームメートには後にNFL入りするマーキス・パウンシーとマイク・パウンシーの双子がいました。高校3年次には、チームトップの2,478ヤードを走り、32タッチダウンを記録。そのうち15回は50ヤード以上のビッグプレーでした。チームは2005年、2006年とUSAトゥデイにより全米1位に評価され、彼自身もUSアーミーハイスクールオールアメリカンやフロリダ州のオールチームに選出されるなど、高い評価を受けました。高校時代のオールパーパスヤードは7,000ヤードを超え、90タッチダウンを記録しています。

大学時代：フロリダ大学での活躍

高校卒業後、フロリダ大学に進学し、アーバン・メイヤー、ウィル・マスチャンプ両ヘッドコーチのもとでプレーしました。2008年にはサウスイースタン・カンファレンスを制覇し、BCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームでも勝利し、全米チャンピオンに輝きました。大学4年間で、396回のランで2,464ヤード、13タッチダウン、69回のキャッチで795ヤード、6タッチダウン、18回のキックオフリターンで454ヤードを記録。また、スペシャルチームでは大学記録となる4回のキックブロックを成功させています。2011年にはチームメートからMVPに選ばれました。

オールパーパスヤードでは大学歴代4位の3,948ヤードを獲得、ランでは大学歴代9位となっています。

また、陸上競技の選手としても活躍し、2008年のNCAA選手権では400メートルリレー走で3位入賞。2010年のNCAA選手権では、400メートルリレー走で39秒04を記録し優勝、オールアメリカンに選ばれました。

スカウトデーやNFLコンバインでは、40ヤード走で4秒3台の記録を出し、そのスピードを証明しました。

NFLでの挑戦

2012年のNFLドラフト5巡159位でピッツバーグ・スティーラーズから指名を受け、4年契約を結びました。スティーラーズでは、第3ダウンRBやキックオフリターナーとして起用され、2TDを記録しました。

しかし、2013年に女性への暴行事件を起こし逮捕。その後、インディアナポリス・コルツと契約しましたが、怪我のため故障者リスト入りしました。

2014年にはアリゾナ・カージナルスと契約しましたが、すぐに解雇されています。

CFLでの再起

2014年、CFLのモントリオール・アルエッツに加入し、その後ブリティッシュ・コロンビア・ライオンズへ移籍しました。ライオンズではキックリターナーとして活躍し、2016年にはコンバインヤードでCFLトップの2945ヤードを獲得、キックオフリターン、パントリターンでそれぞれリーグ3位となりました。

2019年にはトロント・アルゴノーツと契約しましたが、2020年に再びBCライオンズへ復帰しています。

人物

兄のロッド・スマートもXFL、NFLでプレーした選手であり、兄弟揃ってプロフットボール選手として活躍しています。

クリス・レイニーは、その卓越したスピードと多様な才能で、アメリカンフットボールとカナディアンフットボールの両リーグで存在感を示してきました。彼のこれからの活躍にも注目が集まります。

もう一度検索