クルブーシャン・カルバンダー

クルブーシャン・カルバンダー

クルブーシャン・カルバンダー（Kulbhushan Kharbanda）は、1944年10月21日に生まれたインドの俳優で、ヒンディー語やパンジャーブ語の映画で広く知られています。彼は1974年に映画『Jadu Ka Shankh』でデビューし、その後、数多くの作品に出演し、インドの映画界で確固たる地位を築いてきました。

キャリアの始まり

カルバンダーは、大学時代の友人と共に劇団「アビヤーン」を立ち上げ、1964年にデリーの劇団「ヤートリク」に参加しました。この劇団で活動することによって、彼は俳優としてのキャリアをスタートさせました。しかし、数年後に「ヤートリク」は解散し、カルバンダーは新たな挑戦を求めて1974年にコルカタに移住。そこではシャマナンド・ジャランの劇団に参加し、しばらく活動を続けました。

その後、ムンバイに移住し、映画俳優としての道を歩み始めました。その後の彼のキャリアは、1975年に公開されたシャーム・ベネガルの映画『Nishant』によって大きく変わります。この作品でカルバンダーは注目を集め、続く『Manthan』や『Bhumika』、『Junoon』、『Kalyug』など、多くの映画に次々と出演しました。

1977年にB・V・カラントの『Godhuli』に出演したことで、彼はパラレル映画の常連俳優としての地位を確立しました。この時期、カルバンダーはハリウッド映画『007』シリーズのエルンスト・スタヴロ・ブロフェルドをモデルにしたキャラクター、シャカール役を演じた1980年の映画『Shaan』でさらに知名度を上げます。その後も『Ghayal』『Jo Jeeta Wohi Sikandar』『Gupt: The Hidden Truth』『デザート・フォース』『Yes Boss』『Refugee』など、主流の商業映画にも数多く出演しました。

一方で、カルバンダーは『Chakra』や『Arth』といったアートハウス映画にも積極的に出演し、1984年にはブッダデーブ・ダースグプタのヒンディー語映画デビュー作『Andhi Gali』に出演するなど、幅広いジャンルで活躍を続けています。

代表作

彼の作品の中で特に評価の高いものには、マヘーシュ・バットが手掛けた『Arth』や、ディーパ・メータのエレメント三部作の『炎の二人』『Earth』『とらわれの水』があります。これらの映画は、カルバンダーの演技力を証明するものであり、彼の多才さを引き立てています。また、パンジャーブ語映画にも出演しており、代表作には『Chann Pardesi』や『Mahaul Theek Hai』などがあります。

影響と遺産

クルブーシャン・カルバンダーは、インド映画界におよぼした影響は計り知れません。彼の活躍は、若い映画人たちに刺激を与え、インド文化の一部を形成しています。数十年にわたるキャリアの中で、カルバンダーは様々な役柄を見事に演じ切り、観客に強い印象を与え続けています。今後も彼の活動から目が離せません。

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