クレバリー

株式会社クレバリーの歴史

株式会社クレバリーは、1988年8月に創設された日本のパソコン関連小売企業であり、主に東京都秋葉原と高田馬場の店舗で販売を行っていました。以下にその歴史と業績の詳細を示します。

創業と法人化

クレバリーは最初、世田谷区桜上水に本社を構えていましたが、法人形態を持つ有限会社に改組し、1993年には株式会社に移行しました。その後、1994年に秋葉原に本社を移し、更に1996年にはその地で店舗を開店しました。この頃から、パソコン周辺機器やパーツの販売に加え、自社オリジナルパソコンの製造も手がけるようになり、業績を拡大していきました。

業績のピーク

クレバリーの業績は2007年10月期にピークに達しました。この時期、売上は約46億4500万円に達し、特に秋葉原での存在感を示しました。店舗展開も順調で、秋葉原以外にも高田馬場に支店を開設し、多くの顧客に支持されていました。

売上の低下と影響

しかし、2008年に発生した秋葉原通り魔事件の影響で売上は急激に低下し、同年10月期には営業損失に陥りました。また、2011年には東日本大震災が追い打ちをかけ、さらに売上が減少。一部の店舗を閉鎖せざるを得ませんでした。特に、高田馬場店は2011年4月に閉店し、業績はさらに悪化しました。加えて、タイでの大洪水が発生し、製品の調達が困難になったことも、クレバリーの経営を圧迫しました。

経営再建の試みと破産

経営再建のために2012年に秋葉原にあった1号店と2号店を閉鎖し、インターネット館を秋葉原店として改装してシングル店舗運営を試みました。しかし、業績の回復は見込めず、2012年5月29日には事業を停止する運びとなりました。翌日には東京地裁に自己破産を申請し、5月31日には破産手続きの開始決定が下されました。負債額は約3億3000万円に達しました。

店舗情報

クレバリーの店舗は次の通りです：

• - 1号店：1996年12月開店、2012年2月26日閉店。
• - 2号店：1999年11月19日開店、2012年2月29日閉店。
• - 3号店（初代）：2000年2月24日開店、2001年9月16日閉店。

- WonderCity秋葉原店：2001年9月22日開店、2005年6月5日閉店。
- インターネット館：2005年6月9日開店、2012年2月16日閉店。
- 秋葉原店：1号店・2号店を統合し2012年3月3日開店、2012年5月29日閉店。

• - 新3号店（二代目）：2003年6月6日開店、2004年4月11日閉店。
• - 高田馬場店：2009年7月31日開店、2011年4月17日閉店。

特徴

クレバリーのマスコットキャラクターは、平井太朗によってデザインされたクマの「山田くん」であり、顧客に親しまれていました。また、年末年始には「不幸箱」と称したジャンク品の詰め合わせが販売されることは恒例行事となっていました。

現在

クレバリーは過去に名を馳せた企業ではありますが、その歴史は厳しい競争と経営の難しさを如実に物語っています。

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