クワイエット・プレイス:DAY 1

クワイエット・プレイス：DAY 1

『クワイエット・プレイス：DAY 1』は、2018年のヒットホラー映画『クワイエット・プレイス』シリーズの前日譚として製作されたスピンオフ作品です。ジョン・クラシンスキーは製作に専念し、マイケル・サルノスキが監督を務めました。

あらすじ

物語は、末期癌を患い余命わずかなサミラ（サム）が、愛猫フロドと共にニューヨークのホスピスで暮らすところから始まります。ある日、サムはフロドを連れてマリオネット・ショーを観るためにマンハッタンへ。しかし、そこで突如として空から隕石のような物体が降り注ぎ、街は騒然となります。

直後、音に反応する凶暴な怪物たちが現れ、人々を無差別に襲い始めます。爆発に巻き込まれ意識を失ったサミラが目を覚ますと、そこは生存者たちが避難している劇場でした。軍からの放送は、救助が来るまで静かに隠れるようにと市民に呼びかけますが、混乱は広がるばかり。怪物による襲撃は激化し、街は瞬く間に地獄絵図と化します。

そんな中、サミラはフロドを連れてハーレムを目指します。怪物たちが泳げないことを知った軍は、サウス・ストリート・シーポートからの船での避難を呼びかけ、人々はそこへ向かいますが、再び怪物の襲撃に遭い、混乱の中でサミラはフロドとはぐれてしまいます。

同じ頃、水没した地下鉄から脱出してきたイギリス人青年エリックは、フロドを追うサミラと出会います。エリックはサミラに避難場所へ行くように勧められますが、彼女のアパートまでついて行きます。そこでエリックは、サミラが詩人であることを知るのでした。

翌朝、サミラは一人でハーレムへ向かおうとしますが、エリックが同行します。二人は誤って音を立てて怪物を刺激してしまい、水没した地下鉄に逃げ込みます。水の中を進む二人を、眠っていた怪物が襲いますが、怪物は泳げないため溺死します。

ボロボロの教会に辿り着いた二人のために、エリックは外へ出て鎮痛剤を手に入れてきます。サミラはエリックに、亡き父との思い出を語り、ハーレムのジャズクラブで父がピアノを演奏する姿をよく見ていたこと、帰りにピザ屋でピザを食べるのが楽しみだったことを打ち明けます。翌日、二人はそのピザ屋を探しますが、店は焼け落ちていました。エリックはサミラをクラブに連れて行き、別の店からピザを買ってきて彼女を元気づけます。

その後、二人はマンハッタンから脱出しようとする船を見つけます。しかし、岸辺には怪物たちが集まっており、船を眺めています。サミラはエリックにフロドを託し、怪物の注意を引くために走り出し、車のアラームを鳴らします。その隙にエリックとフロドは水に飛び込み、船に乗っていた生存者たちに救助されます。エリックは、サミラが残したメモを見つけ、フロドを託すこと、そして感謝の言葉が綴られているのを知るのでした。

一人ニューヨークに残ったサミラは、ニーナ・シモンの「Feeling Good」を聴きながら静かな道を歩いていました。そして、自ら死を迎える決意をした彼女はイヤホンを抜き、音楽を街に響かせます。直後、サミラの背後に怪物が現れるのでした。

キャスト

サミラ（サム）：ルピタ・ニョンゴ
エリック：ジョセフ・クイン
ルーベン：アレックス・ウルフ
アンリ：ジャイモン・フンスー

評価

Rotten Tomatoesでは86%の高評価を得ており、「ルピタ・ニョンゴとジョセフ・クインの演技が光る、静寂の中に恐怖が潜むスピンオフ作品」と評されています。

Metacriticでは100点満点中68点を獲得しています。

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