クーリエ・メイル

『クーリア・メイル』は、オーストラリア、クイーンズランド州の州都ブリスベンで発行される代表的な日刊新聞です。

その歴史は古く、1933年8月28日に誕生しました。この創刊は、当時の世界的な経済危機である世界恐慌の影響により経営が悪化していた二つの新聞、『ザ・ブリスベン・クーリエ』と『ザ・デイリー・メイル』が合併したことによります。『ザ・ブリスベン・クーリエ』自体はさらに古い歴史を持ち、1846年6月20日に『ザ・モートン・ベイ・クーリエ』として産声を上げています。『ザ・デイリー・メイル』は1903年10月3日に創刊されました。これら二紙の統合が、『クーリア・メイル』の礎となりました。

本紙は、世界的メディア企業であるニューズ・コーポレーションの傘下にあります。その論調は、一般的に自由市場主義やグローバリゼーションに対して肯定的な姿勢を示す傾向があります。例えば、2003年のイラク侵攻に関しては、これを支持する記事を掲載したことが知られています。

発行形態についても重要な変遷がありました。長らくブロードシート版で発行されていましたが、2005年12月14日にタブロイド版への移行を発表しました。そして、2006年3月11日をもってブロードシート版の出版を終え、続く2006年3月13日月曜日からはタブロイド判での発行を開始しました。この変更は、読者のニーズや配布形態の変化に対応するためのものと考えられます。

2006年時点での本紙の地位は非常に重要でした。国内全体で見ると、発行部数において第4位に位置しており、特にブリスベン市内においては、唯一の日刊新聞としての地位を確立していました。また、読者の約4分の3が市中心部（CBD）に集中しているという特徴がありました。これは、ブリスベンの経済活動の中心地における本紙の影響力の強さを示唆しています。

関連情報：

ニューズ・コープ
オーストラリアの新聞
オーストラリア国立図書館による歴史版のデジタル化アーカイブ
オンライン版『クーリア・メイル』

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