グッバイフジヤマ

グッバイフジヤマ：音楽性と変遷、そして愛しておくれへ

グッバイフジヤマは、2010年代に東京のライブハウスシーンを中心に活動した日本のロックバンドです。GOING STEADYや銀杏BOYZといった邦楽ロックをルーツに持ちながら、小沢健二の渋谷系ポップスの要素も取り入れた独自の音楽性が特徴でした。本記事では、グッバイフジヤマの結成から活動終了までの軌跡、そして後継バンドである愛しておくれについて詳しく解説します。

バンドの始まり

バンドの始まりは、ボーカルの中山卓哉が大学卒業後に就職した会社を数ヶ月で退職し、「バンドをやりたい」という思いから高校の同級生である中澤健介と、中澤の幼馴染である冬木涼太を誘ってスタジオに入ったことでした。当初は「ルンペンフジヤマ」というバンド名で活動していましたが、2013年に現在の「グッバイフジヤマ」に改名しました。このバンド名は、GEEKSTREEKSのカワノヤスユキとイツエの馬場義也によって名付けられました。

音楽性の変化

グッバイフジヤマの音楽性は、初期には「平成の渋谷系」を自称するなど、ポップス色の強いサウンドが特徴でした。しかし、バンド活動末期にはパンクロック色を強めるなど、音楽性の変化も見られました。ほぼ全てのアーティスト写真は、andymoriや神聖かまってちゃんなどの撮影で知られる佐藤哲郎が担当していました。

メンバー構成

現メンバー

中山卓哉（ボーカル、ギター）：山梨県出身。
小島”lue”秀和（ギター）：神奈川県川崎市出身。愛称は「ルー」。
中澤健介（ベース）：山梨県出身。中山とは高校の同級生。
高原星美（ドラムス）：神奈川県横浜市出身。2014年7月までTHE楽団マーキュリーに在籍。

元メンバー

冬木涼太（ドラムス）：中澤の幼馴染。
宮元ナナ（キーボード）：愛称は「ちゃんなな」。

略歴

2010年末：中山、中澤、冬木の3名でスタジオに入る。
2012年8月：グッバイフジヤマに改名。
2013年11月：冬木及び宮元が脱退。後に高原がドラムスとしてサポートにつく。
2014年12月：高原が正式加入。
2017年4月1日：テイチクエンタテインメント内レーベルであるインペリアルレコードよりメジャーデビューを発表。
2019年6月30日：Gt.小島"lue"秀和が家庭の事情でバンドを離れることとなり、グッバイフジヤマの活動を終了。

愛しておくれ：新たな始まり

グッバイフジヤマの活動終了後、中山、中澤、高原はギタリストの小畑哲平を迎え、新たなバンド「愛しておくれ」を結成しました。愛しておくれは、GOING STEADYの代表曲である「愛しておくれ」に由来するバンド名であり、峯田和伸に許可を得て名付けられました。音楽性は、グッバイフジヤマよりもパンクロックの傾向を強めています。

愛しておくれの活動

2019年6月30日：グッバイフジヤマの活動終了と同時に結成。1stシングル「こんな地獄のような世界で」を発売。
2019年12月24日：高円寺HIGHで初のワンマンライブ「地獄のクリスマス・イブ」を行う。
2021年2月23日：1stアルバム「夢みる頃がおわっても」を発売。
2021年12月25日：一旦活動休止。
2022年12月24日：活動を再開。
2025年2月23日：2ndアルバム「LOVE & PUNK」を発売。

グッバイフジヤマから愛しておくれへと繋がる音楽の系譜は、日本のロックシーンにおいて独自の存在感を放っています。今後の活動にも注目が集まります。

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