グラデュエイト (バンド)

グラデュエイト：ティアーズ・フォー・フィアーズの原点

グラデュエイトは、1978年にイングランドのバースで結成されたスカ・バンドです。1981年までの短い活動期間でしたが、後に世界的な成功を収めるティアーズ・フォー・フィアーズのローランド・オーザバルとカート・スミスが最初にレコーディングを行ったバンドとして知られています。

結成と初期の活動

ジョン・ベイカーとローランド・オーザバルは、1977年から「ベイカー・ブラザーズ」として地元のパブやクラブで演奏していました。バンド名のグラデュエイトは、映画『卒業』で使用されたサイモン&ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」のカバーを演奏していたことに由来します。ドラマーのアンディ・マースデン、キーボードのスティーヴ・バックが加入し、バンドの体制が整いました。1979年にはトニー・ハッチのプロデュースにより、パイ・レコードと契約を結びました。

デビューアルバムとスペインでの成功

1980年1月、グラデュエイトはデビューアルバム『Acting My Age』をレコーディングしました。シングル「Elvis Should Play Ska」は、イギリスのチャートで82位に達し、スペインではトップ10入りを果たしました。バンドは1980年中に2回のスペインツアーを行い、テレビ出演などのプロモーション活動を行いました。

ドイツツアーと解散

1980年10月から11月にかけて、グラデュエイトはドイツでツアーを行いましたが、過酷な移動がメンバーの間に不協和音を生み出しました。オーザバルは作曲に専念するため、カート・スミスもバンドを脱退しました。その後、メンバーチェンジを経て活動を継続しましたが、1981年に解散しました。

テレビ出演

グラデュエイトは、1980年にイギリスのテレビ番組にも出演しています。サザンプトンのサザンテレビの子供向け番組『Runaround』で「Ever Met a Day」を演奏し、BBCブリストルの『RPMロック』にも出演しました。

解散後

1981年、オーザバルとスミスはニュー・ウェイヴ・バンド、ティアーズ・フォー・フィアーズを結成し、世界的な成功を収めました。アンディ・マースデンは、「悩める子供達」のオリジナル・シングルのレコーディングに参加し、ジョン・ベイカーはコーギスに加入しました。ジョンは1993年にローランドと再会し、「ブレイク・イット・ダウン・アゲイン」のバック・ボーカルを務めました。アンディとジョンは現在、カバー・バンド「ザ・ミーニーズ」で活動しています。

メンバー

ローランド・オーザバル (Roland Orzabal) - ギター、キーボード、リード・ボーカル
カート・スミス (Curt Smith) - ベース、シンセサイザー、ボーカル
ジョン・ベイカー (John Baker) - ギター、ボーカル
スティーヴ・バック (Steve Buck) - キーボード、フルート
アンディ・マースデン (Andy Marsden) - ドラム

ディスコグラフィー

Acting My Age (1980年)
Graduate (1991年) - コンピレーション・アルバム

関連リンク

グラデュエイト - Discogs
グラデュエイト - オールミュージック
Memories Fade (Tears for Fears Fun Site) - Graduate discographies

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