グリーンツダボクシングクラブ

グリーンツダボクシングジムの概要

グリーンツダボクシングジムは、1980年に大阪府大阪市東成区深江南に設立されたプロボクシングのトレーニング施設です。最寄駅は地下鉄中央線の深江橋や地下鉄千日前線の新深江です。このジムは、創設者の津田博明によって西成区天下茶屋に設立され、当初は小規模なジムでした。しかし、初年度には赤井英和を輩出し、瞬く間にその名声を高め、今や関西を代表する名門ジムとして知られています。

当初、ジムの名前は「愛寿ボクシングジム」でしたが、時間とともに幾度となく名称が変更されました。最終的に現在の「グリーンツダボクシングジム」という名称に落ち着きました。名称に使われている「グリーン」は、かつてスポンサーを務めていたグリーン観光に由来しています。

重要な出来事

2005年には、所属選手の亀田興毅が移籍を希望した際に起きたトラブルが取り上げられました。亀田の移籍希望に対して、最低落札額3000万円での入札が公表されましたが、これに対して亀田は不満を表明し、日本ボクシングコミッション（JBC）に相談。その結果、入札は取り消されましたが、亀田は最終的に協栄ジムに移籍しました。この一件はジムの名声に影を落としましたが、その後も様々な選手が活躍する場としての地位を保ち続けました。

2007年には創設者の博明がこの世を去り、その後は長男の津田博文が二代目会長として、次男の津田栄治が三代目会長を引き継ぎました。同年には、高山勝成がジムに対して未払いのファイトマネーに関する訴訟を提起しました。 JBCの調査によって、グリーンツダジムが4200万円の負債を抱えていることが判明し、この問題も大きなニュースとなりました。

その後の運営

基本的にジムは存続が決定されましたが、経済的な問題は解決されていませんでした。2008年には東成区へ移転し、経営が続けられていきます。2014年にはマネージャーの本石昌也が四代目会長に就任し、その後もジムは選手の育成を続けてきました。あらゆる経営上の困難の中でも、ジムとしての機能を保ち、新たな選手を育てることに力を入れています。

2015年には川口裕が東洋太平洋バンタム級のタイトルを獲得し、ジムにとって8年ぶりの快挙となりました。また、2019年には株式会社への移行がなされ、会長の本石が社長に就任しました。これにより、経営基盤の強化が期待されています。

輩出された選手たち

グリーンツダボクシングジムからは、多くの世界王者が誕生しています。井岡弘樹や高山勝成、真道ゴーなど、名だたる名前を挙げることができます。さらに、現在も現役で活躍する選手たちが、次々と新たなタイトル獲得を目指しています。特に、井岡家族に関連する選手たちを含め、多くの選手がこのジムで育っています。

このジムはただのトレーニング施設ではなく、ボクシングコミュニティの中心として、選手たちの成長を支える重要な役割を果たし続けています。ボクシングが好きな方、美しく激しいスポーツを楽しみたい方にとって、グリーンツダボクシングジムは魅力的な場所であることに変わりありません。

もう一度検索