グリーン・ベイ (ドック型輸送揚陸艦)

USSグリーンベイ(LPD-20):アメリカ海軍のドック型揚陸艦

USSグリーンベイ(LPD-20)は、アメリカ海軍が運用するサン・アントニオ級ドック型輸送揚陸艦の4番艦です。ウィスコンシン州グリーンベイの名を冠しており、同名の艦としては2隻目にあたります。本艦は、兵員や車両、物資などを輸送し、上陸作戦を支援する多用途の揚陸艦として活躍しています。

建造と就役

グリーンベイの建造は、2000年5月30日にミシシッピ州パスカグーラのノースロップ・グラマン・シップ・システムズ社に発注されました。起工は2003年8月11日、命名式は2006年7月15日に行われ、海兵隊副司令官の妻であるローズ・マグヌス氏によって命名されました。建造を経て、2008年8月に就役準備が完了。2009年1月には正式に就役し、太平洋艦隊に配属されました。

佐世保基地への配属とMV-22墜落事故

2015年2月、グリーンベイは長崎県のアメリカ海軍佐世保基地に配属されました。これは、退役したデンバーの後任としてのことです。佐世保基地を母港とすることで、西太平洋におけるアメリカ海軍の作戦行動を効果的に支援する役割を担っています。

しかし、2017年8月5日にはオーストラリア沖で重大な事故が発生しました。ワスプ級強襲揚陸艦「ボノム・リシャール」から発艦したMV-22オスプレイが、グリーンベイに着艦を試みた際に船尾に接触、墜落するという事故が起きました。この事故により、海兵隊員3名が残念ながら行方不明となりました。この事故は、MV-22の運用における安全性に関する議論を改めて呼び起こすこととなりました。

グリーンベイの役割と重要性

グリーンベイは、多様な任務に対応できる汎用性の高い艦艇です。兵員輸送、物資輸送に加え、災害救援活動への参加や、他国海軍との共同訓練への参加など、幅広い役割を担っています。西太平洋地域におけるアメリカ海軍のプレゼンスを維持し、同盟国との連携を強化する上で、グリーンベイは重要な役割を果たしています。

今後の展開

グリーンベイは、今後も西太平洋地域で活動し、アメリカ海軍の作戦行動を支援していくものと予想されます。様々な技術革新や運用改善を継続することで、その能力をさらに向上させ、将来にわたって重要な役割を果たし続けることが期待されます。 アメリカ海軍におけるドック型揚陸艦の役割は、今後ますます重要性を増していくと考えられ、グリーンベイはその中心的な存在として、その任務を遂行していくでしょう。

参考資料

USS Green Bay official website
Article from the Green Bay News Chronicle
* Navy Press Release

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