グリーン・ボックス

グリーン・ボックスは、1970年代に設立され1982年まで活動した日本のアニメ制作会社であり、グリーンBOXと表記されることもありました。タツノコプロで制作に携わっていた佐藤光雄氏が中心となり設立され、アニメーションの作画や制作などを担当しました。

しかし、同社は1982年に不運に見舞われます。実制作を担っていた『手塚治虫のドン・ドラキュラ』が、広告代理店の倒産によりわずか4話で放送を打ち切られるという事態が発生。この倒産劇によって不渡り手形が発生し、さらに同時期に制作を開始した『科学救助隊テクノボイジャー』の制作中に解散、活動を停止することとなりました。

主な作品

元請制作
激走!ルーベンカイザー（制作協力：和光プロダクション）
宇宙大帝ゴッドシグマ（共同制作：アニメシティ、サンルック、制作協力：アカデミー製作→東京動画）

制作協力
宇宙魔神ダイケンゴー（制作協力、元請：鳥プロ、東映エージェンシー）
闘士ゴーディアン（制作協力、元請：タツノコプロ）
手塚治虫のドン・ドラキュラ（制作協力、元請：じんプロダクション）
科学救助隊テクノボイジャー（制作協力、元請：じんプロダクション、共同制作：AIC）


関連人物
えんどうてつや
越智一裕

グリーン・ボックスは短期間の活動でしたが、多くのアニメ作品の制作に関わり、業界に足跡を残しました。特に『宇宙大帝ゴッドシグマ』などの作品は、現在でも語り継がれています。広告代理店の倒産という不運な出来事が重なり、その活動期間は短命に終わりましたが、参加したスタッフや作品は、日本のアニメ史において重要な一部となっています。

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