グレッグ・オスタータグ

グレッグ・オスタータグは、1973年3月6日、テキサス州ダラスで生まれました。カンザス大学を経て、1995年のNBAドラフトでユタ・ジャズから28位指名を受け、NBAの世界に足を踏み入れました。

当時のジャズは、カール・マローンとジョン・ストックトンというリーグを代表する名コンビがチームを牽引していました。オスタータグは、ルーキーイヤーからアキーム・オラジュワン、シャキール・オニール、デビッド・ロビンソン、ティム・ダンカンといった、リーグを代表するビッグマンたちとマッチアップし、その屈強な体格を生かしたディフェンスでチームに貢献しました。

オスタータグの加入後、ジャズは1997年、1998年と2年連続でNBAファイナルに進出しました。しかし、マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズの前に惜しくも敗れ、優勝には手が届きませんでした。

2度のNBAファイナルを経験後、オスタータグはジャズと6年3900万ドルという大型契約を結びました。しかし、その後はパフォーマンスが低下し、チーム練習中にマローンから叱咤激励を受けたり、ジェリー・スローンヘッドコーチとの関係が悪化したりするなど、苦しい時期を過ごしました。マローンとストックトンの時代が終焉を迎え、2004年の夏にはメメット・オカーが加入したことに伴い、オスタータグは長年親しんだジャズを離れ、サクラメント・キングスへ移籍しました。しかし、1年後にはジャズに復帰しています。

2005-06シーズン中、オスタータグは同シーズン限りで引退することを表明しました。引退試合となった2006年4月19日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦では、本拠地デルタ・センター（現：ビビント・スマート・ホーム・アリーナ）のジャズファンから大歓声を受け、コートを後にしました。

2011年12月には、Dリーグのテキサス・レジェンズで電撃的に現役復帰を果たしましたが、10試合に出場したところで膝を痛め、再び引退することとなりました。

オスタータグは、NBAで11シーズンを過ごし、屈強なディフェンダーとして、ユタ・ジャズの黄金時代を支えた選手として記憶されています。

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