ケイアイガーベラ

ケイアイガーベラの競走生活：デビューから引退まで

ケイアイガーベラは、日本の競走馬として2008年にデビューしました。デビュー戦を圧勝で飾ると、その後も順調に勝利を重ね、3歳時には3勝を挙げました。4歳になると、オープンクラスに昇格し、さらに活躍の場を広げます。

2010年、ケイアイガーベラはプロキオンステークスで重賞初制覇を成し遂げます。大外枠からの逃げという大胆な戦法で、2着馬に4馬身差をつける圧勝劇でした。このレースではコースレコードも更新し、その実力を証明しました。秋にはエニフステークスも制し、その年の活躍を印象付けました。

しかし、すべてのレースが順風満帆だったわけではありません。武蔵野ステークスでは出遅れが響き、思うような結果を残せませんでした。また、遠征レースでは、輸送による体調管理が課題となることもありました。特に、東京、中山、船橋競馬場への遠征は、レース前日の輸送が食欲に影響を与え、結果に繋がりにくい傾向がありました。左回りのコースについても、得意としない面がありました。

2011年は、根岸ステークスで8着と敗れ、フェブラリーステークスへの出走を断念。東日本大震災の影響で黒船賞が中止となった後、ポラリスステークスで3着に入線しました。プロキオンステークスでは、1番人気に支持されながら3着に終わりましたが、続くカペラステークスで、2着馬に2馬身半差をつけ見事勝利し、重賞2勝目を挙げました。このレースが、ケイアイガーベラの引退レースとなりました。

ケイアイガーベラの主戦騎手は秋山真一郎騎手でしたが、プロキオンステークスでは、秋山騎手の負傷により岩田康誠騎手が騎乗しました。秋山騎手は、ケイアイガーベラのデビュー当時からその才能を見抜いており、重賞を勝つ素質があると確信していました。しかし、左回りのコースへの適性については、課題として認識していました。

繁殖牝馬としての成功

引退後は、生まれ故郷の隆栄牧場で繁殖牝馬となりました。そして、その繁殖生活でも成功を収めます。2番仔のケイアイノーテック（父：ディープインパクト）は、2018年のNHKマイルカップを制覇しました。さらに、1番仔はカタールレーシングに購入され、フィアスインパクトと命名されました。イギリス、オーストラリアで活躍し、オーストラリアではGIIIサマーカップ、そしてG1トゥーラックハンデキャップを制覇するなど、大きな成功を収めました。

ケイアイガーベラは、競走馬として、そして繁殖牝馬としても、日本の競馬界に大きな足跡を残した名馬と言えるでしょう。その活躍は、多くの競馬ファンに感動と興奮を与え続けました。その輝かしい戦績と、繁殖牝馬としての成功は、今後の競馬界においても語り継がれることでしょう。

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