ケイバブック

株式会社ケイバブックの概要と歴史

株式会社ケイバブックは、滋賀県栗東市に本社を構える競馬専門の出版企業です。競馬新聞『競馬ブック』や関連する専門誌を製作・販売し、国内最大規模の馬事関連出版業者として約75年の歴史を誇ります。この企業の近代的な取り組みとして、競馬ファンに向けた情報提供や競馬データの分析があります。

創業の背景

1945年、戦後の日本競馬界は新たな幕開けを迎えました。日本競馬会は競馬の再開を目指す中、1946年には京都競馬場で最初の公認競馬が実施。この時期、戦前から存在した競馬関連の新聞が復刊し、競馬界の情報提供が喫緊の課題となりました。

同年、松井淳氏は京都府淀町に印刷所を開設し、競馬専門紙の発行に乗り出しました。これが株式会社ケイバブックの前身、十美社の始まりです。1946年10月10日には『競馬ブック』が創刊され、週刊形式での発行がスタートしました。

成長と進化

その後、株式会社ケイバブックは、競馬ブックの発行を通じて、その名を広めていきました。1958年には『競馬ブック関西版』が現在の形に整えられました。さらに、競輪関連の専門紙を発行するなど、事業を多角化。1971年には東京の競馬研究社との提携により、関東市場への進出も果たしました。

1972年には、『競馬四季報』が創刊され、競走馬の成績を網羅する誌面が登場しました。以来、競馬ファン向けの情報提供を積極的に行い、定期刊行物としての地位を確立していきます。

会社名の変遷

設立当初から数回にわたり社名を変更し、1984年には「株式会社松井総業」となり、やがて現在の「株式会社ケイバブック」に改名。この名称が定着したことで、競馬専門の情報源としての立場を強化しました。

最新の取り組み

近年、株式会社ケイバブックはデジタルの流れにも対応し、印刷物に加えて電子版の発行やオンラインサービスを通じた情報提供を行っています。さらに、『勝馬』や『競馬キンキ』の出版を通じて、新しい競馬ファン層の獲得に向けたアプローチも進めています。

出版物の種類

株式会社ケイバブックが発行する主な出版物には、以下のものがあります。

• - 競馬ブック：中央競馬のレース情報を中心に提供し、毎週発行される本紙。小さなコラムから本格的な予想まで、幅広い情報を掲載。
• - 週刊競馬ブック：週刊形式で競馬関連のニュースや特集を組んだ情報雑誌。特に重賞レースの展望などが充実しています。
• - 競馬四季報：競走馬の血統や成績をまとめた季刊誌。競馬ファンや馬主にとっての必携の一冊となっています。

将来に向けて

今後も株式会社ケイバブックは、競馬関連の情報をより広範囲にわたって提供し続けることが期待されています。ファンとの結びつき強化や、デジタル技術の活用により、競馬文化の振興に寄与することを目指しています。

このように、株式会社ケイバブックは設立からの歩みを通じて競馬文化の発展に大きな影響を与え、現在も多くの競馬ファンに支持されています。

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