ケニントン駅

ケニントン駅の概要

ケニントン駅（Kennington tube station）は、ロンドンのサザーク地区に位置し、ロンドン地下鉄のノーザン線の駅です。この駅は、チャリング・クロス支線とバンク支線が交差する地点にあり、北隣にはウォータールー駅、南隣にはオーヴァル駅があります。また、駅はトラベルカード・ゾーン2に分類されています。

歴史的背景

ケニントン駅は1890年12月18日に開業し、ロンドンの地下鉄で初めてシールド工法を用いて深い地点に設けられた駅の一つです。最初はシティ・アンド・サウス・ロンドン鉄道（C&SLR）の一部として機能していましたが、駅名はサザークのケニントン・ロードではなく、近隣にあるランベスのケニントンに由来しています。駅のデザインは、北行ホームにアクセスするためにエレベーターを使用し、南行ホームには階段を下りるというボロ駅に似た構造を持っていました。

1926年9月、ウォータールー経由でエンバンクメントへと延伸され、その際に新たに2面2線のホームが設けられました。これに伴い、既存の北行ホームも改築され、対面乗換が行えるように配線が変更されました。この改修では、トンネル断面が拡大し、元の出口が閉じられることで新しい出入口が設けられました。こうした改変により、エレベーターと新設の通路が連結され、駅の利便性が大いに向上しました。

現在の状況

現在のケニントン駅には2基のエレベーターがありますが、エスカレーターは存在しません。そのため、79段の階段を使用してホームへアクセスすることも選択肢に入ります。2005年には駅の改修工事が完了し、より快適に利用できるようになっています。

列車運行とバス路線

ケニントン駅は、6時から深夜の時間帯まで、北行と南行の列車が運行されています。北行は主にエッジウェアまたはハイ・バーネット行き、南行は通常2〜5分の間隔で運行されており、特にラッシュ時にはミル・ヒル・イースト行きの列車も含まれます。ウォータールー行きの運賃は平均3分50秒で、乗客にとって非常に便利なアクセスを提供しています。また、駅を通過するロンドンバスの路線には、133、155、333、415系統や、深夜バスのN133、N155系統があります。

ケニントン・ループ

駅の南側にはループ線があり、チャリング・クロス支線の南行列車はこのループを経由して北行ホームにアクセスできます。バンク支線の南行列車はループに入ることはできないため、駅南側の引き上げ線を通じて折り返す必要があります。これにより、チャリング・クロス支線からの列車の大半はケニントン駅で折り返すことになりますが、南向きの発車はごく少数に留まっています。

結論

ケニントン駅は、その歴史的な背景と交通の要所としての役割から、ロンドンの地下鉄ネットワークにおいて欠かせない駅であり続けています。駅のレイアウトや利用可能な設備は、これまでの改修を経て、利用者に対して快適な移動手段を提供しています。今後も多くの利用者に愛される駅であり続けることでしょう。

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