ケニー・ピケット

ケニー・ピケット：その経歴とプレースタイル

ケネス・シェーン・ピケット（Kenneth Shane Pickett）は、1998年6月6日生まれ、アメリカ合衆国ニュージャージー州オーシャンタウンシップ出身のプロアメリカンフットボール選手です。現在はNFLのクリーブランド・ブラウンズに所属し、クォーターバックとして活躍しています。

ハイスクール時代

ピケットはハイスクール時代からその才能を発揮し、2016年シーズン開幕前には、ライバルズによってニュージャージー州で2番目、全米で22番目のクォーターバックとして評価されました。大学進学にあたっては、ピッツバーグ大学の他に、テンプル大学、ボストンカレッジ、バッファロー大学、コネチカット大学からもオファーを受けていました。

大学時代：ピッツバーグ大学

ピケットはピッツバーグ大学に5年間在籍しました。これは、NCAAが定めた新型コロナウイルス流行による特例措置を利用したものです。

1年目 (2017年)：控えクォーターバックとして、509パス獲得ヤード、1タッチダウン、1インターセプトを記録。マイアミ大学とのシーズン最終戦で初先発を果たしました。
2年目 (2018年)：全14試合に先発出場し、1,969パス獲得ヤード、12タッチダウン、6インターセプトを記録。チームはサンボウルに出場しましたが、スタンフォード大学に敗れました。
3年目 (2019年)：怪我で1試合欠場したものの、12試合に先発出場。3,098ヤード、13タッチダウン、9インターセプトを記録。クイックレーンボウルでは東ミシガン大学に34-30で勝利し、自身も361パス獲得ヤード、3タッチダウンを記録しました。
4年目 (2020年)：新型コロナウイルスの影響でシーズンが短縮。9試合に先発出場し、2,408パス獲得ヤード、13タッチダウン、9インターセプトを記録しました。
* 5年目 (2021年)：エースとして活躍し、4,319パス獲得ヤード、42タッチダウンを記録。ハイズマン賞の投票で3位に入りました。チームは1976年以来となるACCトーナメント優勝を果たし、ピケット自身もACC年間最優秀アスリート賞を受賞しました。

2021年シーズン終了後、ピケットは2022年のNFLドラフトにエントリーしました。

NFLでのキャリア

ピッツバーグ・スティーラーズ

2022年のNFLドラフトで、ピケットは全体20位でピッツバーグ・スティーラーズから指名を受けました。この年は全体20位までクォーターバックが指名されなかったという珍しい年でした。2022年6月23日にはルーキー契約を結びました。

2022年シーズンはミッチェル・トゥルビスキーの控えとして開幕を迎え、第4週のニューヨーク・ジェッツ戦でNFLデビュー。13本のパスの内10本を成功させ、2つのタッチダウンを記録しましたが、3つのインターセプトも喫しました。その後、第4週のバッファロー・ビルズ戦から先発に抜擢されましたが、チームはプレーオフ進出を逃しました。

2023年シーズン、第3週のラスベガス・レイダース戦でプロ入り後初の2タッチダウンを記録し、チームの勝利に貢献。第7週のロサンゼルス・ラムズ戦ではQBスニークでプロ初のラッシングタッチダウンをあげました。第8週のジャクソンビル・ジャガーズ戦で肋骨を負傷し途中交代しましたが、4日後のテネシー・タイタンズ戦に出場。第13週の試合で足首を負傷し途中交代し、そのままシーズンを終えました。

フィラデルフィア・イーグルス

2024年3月15日、複数のドラフト指名権とのトレードで、フィラデルフィア・イーグルスへ移籍しました。

クリーブランド・ブラウンズ

2025年3月12日、ドリアン・トンプソン＝ロビンソン、同年のドラフト5巡目指名権とのトレードで、クリーブランド・ブラウンズへ移籍しました。

ケニー・ピケットは、大学時代から高い評価を受け、NFL入り後も着実に成長を遂げているクォーターバックです。今後の活躍が期待されます。

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