ケビン・ホッジス

ケビン・ジョン・ホッジス：日韓両国のマウンドを駆けた右腕

ケビン・ジョン・ホッジスは、1973年6月24日生まれのアメリカ合衆国出身の元プロ野球選手です。投手として、メジャーリーグ、日本プロ野球、韓国プロ野球で活躍しました。弟は、2004年に阪神タイガースでプレーしたトレイ・ホッジスです。兄弟が同時に日本でプレーすることはありませんでした。

メジャーリーグ時代

ホッジスは1991年、カンザスシティ・ロイヤルズからドラフト8巡目指名を受けました。その後、ロイヤルズ傘下のマイナーリーグで6年間プレーしますが、メジャーリーグ昇格を果たすことなく自由契約となります。ヒューストン・アストロズを経て、1999年にシアトル・マリナーズへ移籍。そして2000年、念願のメジャーリーグ初登板を果たしました。

ヤクルトスワローズ時代

2001年、ヤクルトスワローズへ移籍。外国人投手の故障や不振により先発投手が不足していたチームにとって、ホッジスの加入は大きな救世主となりました。8月から実働2ヶ月という短い期間でしたが、5勝を挙げてチームのリーグ優勝に貢献。日本シリーズでは先発登板しましたが、5回持たずに降板。チームは日本一となりました。

2002年には、シーズンを通して先発ローテーションの柱として活躍。17勝を挙げ、上原浩治選手と並んで最多勝のタイトルを獲得。この年の6月には月間MVPにも選ばれています。さらに、打者としても2本のホームランを記録しました。

2003年は、外国人選手としてテリー・ブロス以来2人目となる開幕投手を務めました。しかし、年間を通して安定した投球ができず、シーズン終了後に退団が決定。球団の配慮により、9月19日の神宮球場での広島戦で「さよなら登板」が実現しました。

韓国プロ野球時代

日本でのプレー継続を希望したホッジスでしたが、獲得に名乗りを上げた球団はありませんでした。そのため、2004年は韓国プロ野球のサムスン・ライオンズに入団。先発投手として9勝を挙げました。

東北楽天ゴールデンイーグルス時代

2005年には、新規参入の東北楽天ゴールデンイーグルスにテスト入団。岩隈久志選手以外に頼れる先発投手が不在だったチーム事情から、先発ローテーションを任されました。しかし、期待された活躍はできず、8月28日の西武戦で1回5失点で降板。その後、登板機会を失い、シーズン終了後に解雇となりました。

引退後

2006年には、独立リーグであるアトランティックリーグのブリッジポート・ブルーフィッシュでプレーした後、現役を引退。2012年からは埼玉西武ライオンズに所属し、編成部渉外担当（アメリカ駐在）として、2023年現在では国際スカウト（駐米）として活躍しています。

まとめ

ケビン・ホッジスは、メジャーリーグでの経験を経て、日本と韓国のプロ野球で活躍した貴重な存在です。ヤクルトスワローズでの最多勝獲得や、楽天での苦戦など、彼の野球人生はドラマチックな展開を見せています。現在は国際スカウトとして、日本の野球界に貢献しています。

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