ケンドー・カシン

ケンドー・カシンのプロフィール

ケンドー・カシン（1968年8月5日生まれ）は、日本のプロレス界で広く知られる覆面レスラーであり、本名は石澤常光です。青森県南津軽郡出身で、家庭は有名な養鶏場「トキワ養鶏」を経営していました。彼の父親は合併以前の村長として知られており、彼自身は4人兄弟の三男という背景を持っています。

来歴

デビュー前

カシンは高校時代にレスリングを学び、特に光星学院高校では芸術的なレスリング技術を鍛え上げました。1986年には国民体育大会で70kg級において優勝を果たし、その後、1987年に早稲田大学に入学。大学では早速レスリングで成功し若手選手権を3度制覇しました。

新日本プロレスへの入団

1991年、早稲田大学を卒業後、新日本プロレスに入社し、プロレスラーとしてのキャリアをスタートさせました。1996年にはヤングライオン杯で優勝し、その後ヨーロッパへ遠征した際に「ケンドー・カシン」というリングネームを授かり、覆面レスラーへと転身しました。

覆面レスラーとしての成功

1997年に日本に帰国したカシンは、格闘技色の強い試合スタイルを持ちながらファンから受け入れられず悩みました。しかし、その後の試合で徐々に注目を集め、1999年に東京ドーム大会で初めてIWGPジュニアタッグ王座を獲得。彼のキャリアは順調に進展していきました。

キャラクターとファイトスタイルの独自性

カシンのファイトスタイルは、伝統的な飛び技よりもていねいに計算されたグラウンドテクニックや多彩な関節技、ラフファイトを中心に展開されました。特に腕ひしぎ逆十字固めは彼の代名詞的な技として知られています。試合中に見られる奇行や発言もカシン独自のキャラクターを強調し、多くのファンを引き付けました。

全日本プロレスへの移籍とその後

2002年、他の元新日本選手たちと共に全日本プロレスに移籍、以降も様々な団体で活動しました。2004年には試合への無断欠場が続いた結果、解雇処分を受けることもあったカシンは、その後アメリカに渡り、インディー団体ROHに参加するなどしてキャリアを続けました。

社会貢献と講師としての活動

2017年には自伝を出版し、2018年には大学で非常勤講師として登壇。彼は「プロレスエクササイズ」という講義を通じて、学生にプロレスの魅力を伝えています。また、WWEの下部団体NXTではゲストトレーナーとしての役割を担い、新たな世代のレスラーを育成する一方、現在も精力的にプロレスリング・ノアなどに出場し続けています。

総括

ケンドー・カシンは、数十年にわたって日本のプロレスシーンでプレイし続けている伝説的選手です。彼のキャリアは、挑戦、成功、変化を経て常に進化し続けており、レスリングファンにとっては欠かせない存在となっています。

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