ケンホファヴァルト

ケンホファヴァルト：平地から障害へ、長く続いた競走生活

ケンホファヴァルトは、2013年6月8日生まれの競走馬です。馬名は冠名に犬種名を加えたもので、その競走生活は平地競走から始まり、後に障害競走へと転向するなど、長く華々しいものでした。

2歳時は9月13日のデビュー戦から4連敗と苦戦が続きました。デビュー戦では僅差で2着に敗れましたが、その潜在能力は関係者らの間で期待を集めました。しかし、その後は思うように結果が出ず、年内は勝利を手にすることが出来ませんでした。

3歳になると、2月13日の未勝利戦で初勝利を挙げます。この勝利を足掛かりに、重賞競走への挑戦を経験するものの、弥生賞、スプリングステークスでは10着以下と結果を残すことができませんでした。しかし、7月31日の北辰特別(500万下)では見事勝利し、才能の片鱗を見せつけました。

4歳になると、1000万下クラスを舞台に活躍します。幾度かの2着を経て、白川特別、京橋特別と連勝し、4勝目を挙げました。

5歳、6歳と年齢を重ねるにつれて、勝利からは遠ざかり、平地競走では苦戦を強いられます。

7歳になると、新たな挑戦として障害競走に転向しました。転向当初は結果が出ませんでしたが、障害競走5戦目で初勝利。更には、中山大障害で2着に入るなど、障害競走でも高い能力を発揮しました。

8歳を迎えた2021年は、中山グランドジャンプで2着と惜しくも勝利を逃したものの、続く京都ジャンプステークスで見事優勝。JRA重賞初制覇を成し遂げました。このレースでは、最終3コーナーからの見事な追い上げで、1番人気だったタガノエスプレッソを3/4馬身差で退けました。鞍上である熊沢重文騎手は、ケンホファヴァルトの精神的な成長を称賛しました。

9歳となった2022年も中山グランドジャンプに挑戦しますが、4着に終わりました。その後、平地競走、障害競走と転戦を繰り返すものの、以前のような活躍は影を潜め始めました。

10歳となった2023年、阪神スプリングジャンプで8着に終わった後、長期休養に入ります。そして11月4日のノベンバーステークスに出走するも9着と振るわず、同年12月23日付けでJRAの競走馬登録を抹消され、盛岡競馬へ移籍しました。

ケンホファヴァルトの血統には、2012年の小倉大賞典勝ち馬であるエーシンジーラインが叔父として存在します。また、3代母には米G1競走2勝馬であるクラシッククラウンが名を連ねています。

ケンホファヴァルトの競走生活は、平地競走での苦戦から始まり、障害競走への転向、そしてJRA重賞制覇というドラマチックな展開を見せました。その長く続いた競走生活は、多くの競馬ファンに感動と記憶を与え、競走馬としてのポテンシャルの高さを証明したと言えるでしょう。その競走成績は、JBISサーチ、競馬ブック、netkeiba.comなどで確認できます。

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