ケータイ刑事 銭形雷

ケータイ刑事 銭形雷

『ケータイ刑事 銭形雷』は、2006年1月1日から9月30日までBS-iで放送されたテレビドラマであり、人気シリーズ「ケータイ刑事 銭形シリーズ」の第5作目にあたります。全40話で構成され、1stシリーズ（全26話）と2ndシリーズ（全14話）に分かれています。

概要

本作の主人公は、警視総監を祖父に持つIQ180の女子高校生・銭形雷。銭形四姉妹の従姉妹という設定で、携帯電話を駆使して様々な難事件に挑みます。雷の父親は、四姉妹の父親の弟にあたります。

「ケータイ刑事シリーズ」の中で、最も放送期間が長い作品であり、シリーズを通して異例の全40話というボリュームで展開されました。1stシリーズでは、国広富之が相棒刑事・岡野富夫役としてシリーズ初登場。2ndシリーズでは、過去に同シリーズに出演経験のある草刈正雄が高村一平役を演じました。また、鑑識役は金剛地武志から大堀こういちへと交代しています。

主演の小出早織は、自身が「雷」役を演じることを知る前から、丹羽プロデューサーの別のドラマに何度か出演しており、その際プロデューサーから「カミナリに気をつけろ」と遠回しに注意されていたそうです。自身が「銭形雷」役を演じることを知ったのは、事務所で自身のスケジュールが「ケータイ刑事」で埋まっているのを見た時だったとのことです。

主人公の名前「雷」は、ポケットモンスターのライチュウから取られています。また、雷の血液型は番組開始当初はO型でしたが、いつの間にか本家四姉妹や妹の海と同じAB型に変更されています。

シリーズ当初はコメディ色を抑えたクールなキャラクター設定でしたが、予算の都合や小出早織の個性を活かすため、『ケータイ刑事 銭形泪』や『ケータイ刑事 銭形零』と同様のコメディ路線へと変更されました。小出早織が焼き芋好きであることから、他のシリーズに比べて焼き芋ネタが多いのも特徴です。

2ndシリーズでは、小出早織の提案で雷の髪型がショートカットになりました。しかし、その後すぐに映画出演が決まり、舞妓役を演じるために髪を伸ばさなければならなくなったため、バンク映像の口上シーンと実際の髪型が一致しないという現象も発生しました。

ポスターおよびDVD-BOXのジャケットは、1stシリーズで2種類、2ndシリーズで1種類の計3種類が存在します。

DVD-BOX IIIのメイキング映像「雷と柴田のこどもケータイ電話相談室」では、「ケータイ刑事 銭形シリーズ」の中でも特に銭形雷ファンを、シャーロキアンやトレッキーに倣い、「ライアン」（かっこよさを求める場合）または「ピカリアン」（お茶目さを求める場合）と命名しています。

2007年3月10日には、映画『ケータイ刑事 THE MOVIE2 石川五右衛門一族の陰謀〜決闘!ゴルゴダの森』の公開初日舞台挨拶にて、小出早織のケータイ刑事シリーズ卒業式が行われました。

卒業後も、小出は次シリーズである「ケータイ刑事 銭形海」の文化祭や舞台に銭形雷役でゲスト出演しています。ただし、その際の衣装は青葉台学園の学生服ではなく、フィンランド警察の制服でした。これらの出演シーンはDVDに収録されており、本放送ではカットされています。

2ndシリーズ12話・13話のタイトルについて、公式ページでは「BS初!…」と表記されていますが、本編およびTHE MOVIE2 オフィシャルブックのシリーズ解説では「BS-i初」となっています。DVDのメニュータイトルでは、該当部分は削除されています。

TBSでの再放送時には、番組表の予定が変更されるというハプニングもありました。

登場人物

銭形雷：小出早織
岡野富夫：国広富之（1stシリーズのみ出演）
高村一平：草刈正雄（2ndシリーズのみ出演）
柴田束志：大堀こういち
「警視庁から入電中」ボイス：小林麻耶（TBSアナウンサー）

主題歌

明日吹く風（歌：小出早織、作詞：丹羽多聞アンドリウ、作曲：遠藤浩二）

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