ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック

『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック』は、2014年に公開された映画作品です。人気バラエティ番組『ゲームセンターCX』の10周年を記念して制作され、番組ファンのみならず、1980年代のゲームカルチャーに触れた世代にも深く響く内容となっています。

映画は、2つの時代を舞台に物語が展開します。一つは、2006年の東京。番組でおなじみの有野課長が、大勢の観客を前にファミコンソフト『マイティボンジャック』の攻略に挑む姿が描かれます。難易度の高いゲームに苦戦しながらも、諦めずに挑戦する有野課長の姿は、多くの視聴者に勇気と感動を与えます。

もう一つは、1986年の中学校。ファミコンと『週刊少年ジャンプ』を愛する少年・ダイスケが主人公です。彼は、クラスの憧れの美少女・クミコと、ゲームを通じて親しくなります。クミコが遊んだというゲームが、ダイスケが途中で諦めてしまった『マイティボンジャック』だと知り、二人は意気投合。ダイスケはクミコにソフトを貸す約束をしますが、不良少年・加藤にソフトを奪われてしまいます。さらに、ソフトは伝説のヤンキー・安倍先輩の手に渡り、ダイスケはソフトを取り戻すため、ヤンキーの巣窟へと向かうことになります。

映画には、1980年代のサブカルチャーがふんだんに盛り込まれています。人気漫画『ドラゴンボール』や、当時の流行歌、懐かしいおもちゃなど、当時の空気をリアルに再現。また、歴代ADをはじめとする『ゲームセンターCX』のスタッフがエキストラとして出演しており、番組ファンにはたまらない演出となっています。

キャスト

有野課長：有野晋哉
鈴木大介：吉井一肇
* 木下久美子：平祐奈

制作

監督は蔵方政俊、脚本は酒井健作と市川豊が担当。主題歌は怒髪天の「プレイヤーI」です。劇中には、『タッチ』、『チェッ!チェッ!チェッ!』、『北斗の拳』、『スケバン刑事II少女鉄仮面伝説』といった、1980年代を代表するアニメやドラマの映像が使用され、ノスタルジーを掻き立てます。また、『マイティボンジャック』をはじめ、『忍者龍剣伝』、『ソロモンの鍵』、『たけしの挑戦状』、『スペースインベーダー』など、数々の懐かしいゲームが登場し、ゲームファンを喜ばせます。

『ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック』は、単なるバラエティ番組の映画化にとどまらず、1980年代の少年たちの熱狂と夢を描いた、青春映画としても楽しめる作品です。ファミコン世代はもちろん、幅広い世代にオススメできる作品と言えるでしょう。

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