コキンボ

コキンボ（Coquimbo）

コキンボは、チリのコキンボ州に所在する港湾都市であり、エルキ県の県都です。人口は約40万人を超えており、パンアメリカンハイウェイが通る交通の要所でもあります。コキンボはラ・セレナの南側から約10キロメートルの位置にあり、広大な面積を持っています。具体的には港を中心に1429.3平方キロメートルに及び、年間を通じて温暖な気候と少ない降水量が特徴的です。

歴史

コキンボの歴史は1540年代にさかのぼります。1550年、スペインの探検家ペドロ・デ・バルディビアがこの地の天然港を占拠したことが市の始まりとされています。1840年代より、金や銅が主要な輸出品となり、これに伴ってイギリスを含むさまざまな国から移民が流入しました。1867年には正式に町制が施行され、都市としての発展が始まりました。最近では、2018年のチリ全土で発生した暴動によって、コキンボでも夜間外出禁止令が発令されるなど、社会情勢に影響を受けることもあります。

人口統計

2002年の国勢調査によると、コキンボ市の人口は16万3036人で、男性が約7万9428人、女性が約8万3608人です。都市部には94.7%にあたる15万4316人が暮らしており、農村部には8720人というデータがあります。1992年に比べて、過去10年で人口が32.8%も増加しました。

行政

コキンボ市は四年ごとの選挙で選出される市長によって運営されており、現市長はクリスチャン・ガジェギージョス・ベガです。市の行政は議会が管理しており、コキンボは第四級の行政区画に位置しています。さらに、コキンボは上院の第4選挙区及び下院の第8選挙区に属し、上院議員にはゴンサロ・ウリアルテとホルヘ・ピサーロ・ソト、下院議員にはペドロ・ベラスケスとマティアス・ワルケルが名を連ねています。

経済

コキンボはこの地域における工業や海運の中心となっています。特に1992年から2002年の間で、経済成長率は32.8%という驚異的な数字を記録しました。また、南のグアナケロスやトンゴイのビーチへのアクセスが良好であり、観光業も徐々に発展しています。海運業では、果物や銅といった鉱産物の輸出が重要な役割を果たしています。さらにこの地域においては、ワインの生産も行われており、コキンボは多彩な経済活動の場となっています。

スポーツ

コキンボには、プリメーラ・ディビシオンBに所属するサッカークラブ「コキンボ・ウニード」があります。その本拠地はフランシスコ・サンチェス・ルモローソ市営競技場で、収容人数は1万7750人です。地元のライバルチームはデポルテス・ラ・セレナであり、両チームの対戦は地元ファンにとって見逃せないイベントとなっています。コキンボはまた、海賊あらわるという伝説から「ロス・ピラタス」とのあだ名も持っています。

姉妹都市

コキンボの姉妹都市にはポーランドのエルブロンクが存在し、国際的な交流にも力を入れています。チリの文化や経済の中心地としてさらに発展を続けているコキンボは、魅力的な観光地としても注目されています。

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