コトヌー

コトヌー：ベナンの経済を牽引する事実上の首都

コトヌーは、西アフリカに位置するベナンの都市であり、事実上の首都としての役割を担っています。2017年の時点で約240万人の人口を抱え、ベナン経済の中心地として重要な位置を占めています。

地理と都市機能

コトヌーは、ノクエ湖とベニン湾の間に位置する海岸沿いの都市です。憲法上の首都はポルトノボですが、国会や最高裁判所、カジェフォウン空港など、多くの首都機能がコトヌーに集中しています。ポルトノボへは約25km北東に位置しています。

歴史

19世紀半ばからフランスによる植民地化が進められ、フランス領西アフリカの一部となりました。1960年のベナン独立に伴い、コトヌーはベナンにおける中心都市としての地位を確立しました。

気候

コトヌーは、ケッペンの気候区分ではサバナ気候（Aw）に属しています。

経済

コトヌーは、ベナン経済において重要な役割を果たしています。主要な工業製品としては、パーム油、醸造、織物、セメントなどが挙げられます。また、自動車や自転車の組み立て工場、製材所なども存在します。コトヌー港からは、石油製品、ボーキサイト、鉄などが主に輸出されています。

交通

空港: カジェフォウン空港
鉄道: ベナン・ニジェール鉄道輸送共同体の北線の出発地であり、内陸部への鉄道輸送の拠点となっています。
港湾: コトヌー港は、ベナンの貿易において重要な役割を果たしています。

教育

コトヌーには、国立ベナン大学をはじめとする高等教育機関が多数存在し、多くの学生が学んでいます。

国立ベナン大学
University of Science and Technology of Benin
West African Union University
Institut Supérieur de Formation Professionnelle
International University of Management and Administration

姉妹都市

コトヌーは、以下の都市と姉妹都市提携を結んでいます。

クレテイユ（フランス、1986年）
サルヴァドール（ブラジル、1987年）
アトランタ（アメリカ合衆国、1995年）
ロニー＝スー＝ボワ（フランス、2006年）

日本との関係

コトヌー市は、神奈川県横浜市と交流があります。平成25年には、コトヌー市のニセフォール・ソグロ市長が横浜市を訪問し、「ともに成長する」という理念を共有するパートナーとして共同声明を発表しました。平成27年には、横浜市の代表団がコトヌー市を訪問し、レアディ・ソグロ市長と港湾分野の技術協力や若い世代の交流を促進することで合意しています。

コトヌーは、ベナンの経済を牽引する重要な都市であり、今後もその発展が期待されています。

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