ポルトノボ

ポルトノボ（Porto-Novo）は、西アフリカに位置するベナン共和国の憲法上の首都です。ポルトガル語で「新しい港」を意味するこの都市は、ベナン国内で2番目に大きな都市であり、重要な役割を担っています。ただし、実際の首都機能の多くは、経済の中心地であるコトヌーが担っています。

地理と自然

ポルトノボは、ウエメ川の河口に位置し、ノクエ湖の東岸、イェワ川の北岸に広がっています。周辺地域は、ベテの生い茂る森林、湿地林、草原、ヨシ原、水生植物、マングローブなど、多様な生態系に恵まれています。この豊かな自然環境は、アフリカマナティーをはじめとする水生哺乳類、オサガメを含む4種のカメ、80種以上の魚類、18種の爬虫類、そして215種もの鳥類が生息する貴重な場所となっています。その生態学的価値が認められ、2000年にはラムサール条約登録地として国際的に保護されています。

歴史

ポルトノボの起源は、ポルトガル人が建設したポルト＝ノーヴォに遡ります。その後、フォン人が築いたポルトノボ王国（Hogbonu）の首都として発展し、内陸部のダホメ王国と対立しながらも、奴隷貿易を通じて繁栄を築きました。しかし、19世紀にはフランスの支配下に入り、植民地時代を経験します。1960年にダホメ共和国（後のベナン共和国）が独立を果たすと、ポルトノボは晴れてその首都となりました。

人口推移

国勢調査によると、ポルトノボの人口は以下の通り推移しています。

1979年：133,168人
1992年：179,138人
2002年：223,552人
2013年：263,616人

近年も人口は増加傾向にあり、都市としての成長が続いています。

ポルトノボは、その歴史的背景、豊かな自然環境、そして政治的な重要性から、ベナン共和国を理解する上で欠かせない都市と言えるでしょう。

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