コナミ80'sアーケードギャラリー

『コナミ80'sアーケードギャラリー』は、コナミ（現コナミデジタルエンタテインメント）が1980年代にアーケードで展開した人気ゲームを一つにまとめたコレクションソフトです。1998年にまずアーケードゲームとして登場し、その後1999年にプレイステーションへ移植されました。この作品は、往年のアーケードゲームファンにとっては見逃せないタイトルと言えるでしょう。

収録されているゲームは、主に縦画面でプレイするものが中心です。以下に収録タイトルとその簡単な紹介をします。

スクランブル (1981年) : シューティングゲームの金字塔とも言える作品で、本作で初の家庭用移植となりました。
スーパーコブラ (1981年) : スクランブルと同様のシステムを持つ、ヘリコプターを操作するシューティングゲームです。
プーヤン (1982年) : 母ブタがオオカミを撃退する、ユニークな固定画面シューティングゲーム。
タイムパイロット (1982年) : 自機を操作し、時間軸を超えて敵と戦うシューティングゲーム。
ジャイラス (1983年) : 3Dのような表現が特徴的な、奥スクロールタイプのシューティングゲームです。
ロックンロープ (1983年) : ロープを使いながらステージを攻略するアクションゲームで、これも家庭用初移植となりました。
サーカスチャーリー (1984年) : サーカスの曲芸をモチーフにしたアクションゲーム。
ロードファイター (1984年) : 車を運転し、敵車を避けながらゴールを目指すレースゲーム。
イー・アル・カンフー (1985年) : 格闘ゲームの元祖とも言える作品で、アーケード版が初の家庭用移植となりました。オリジナルは横画面でしたが、本作では縦画面仕様に変更されています。
ショーリンズロード（少林寺への道） (1985年) : 少林寺を舞台にしたアクションゲームで、こちらも家庭用初移植です。

プレイステーション版では、アーケード版とは異なる仕様がいくつか見られます。特に「イー・アル・カンフー」は、アーケード版とコンシューマー版で内容が大きく異なっていましたが、本作ではアーケード版が忠実に再現されました。ゲームの難易度や残機数を設定できますが、画面サイズの変更はできません。スコアや残機などの情報は画面右側に表示されます。ただし、「サーカスチャーリー」は画面が縮小され、スコア表示部分の上部がカットされています。

また、ゲームを始めると、クレジットが投入された状態で開始されますが、ゲームオーバーになるとタイトル画面に戻るため、各ゲームのデモ画面やクレジット音を視聴することはできません。収録作品の中で唯一横画面の「イー・アル・カンフー」は、オリジナルとは画面レイアウトが異なっている点も注意が必要です。

サウンド面においては、一部の楽曲がオリジナル版から変更されています。この点も、オリジナル版をやり込んだファンにとっては気になる点かもしれません。

本作は、コナミの往年の名作アーケードゲームを気軽に楽しめる、非常に魅力的なコレクションソフトです。関連作品として、コナミアンティークスMSXコレクション（プレイステーション、セガサターン）、コナミアーケードゲームコレクション（ゲームボーイアドバンス）、コナミ アーケード コレクション（ニンテンドーDS）などがあります。

参考資料として、コナミによるプレスリリースも存在しています。

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