コネホス郡 (コロラド州)

コネホス郡：歴史、文化、自然が織りなすコロラドの宝石

コネホス郡は、アメリカ合衆国コロラド州の南西部に位置する郡です。その歴史は古く、1861年にコロラド準州によって最初に創設された17郡の一つに数えられます。当初はグアダルーペ郡と呼ばれていましたが、後に地域に豊富に生息するウサギにちなんで、コネホス郡（スペイン語でウサギの意味）と改名されました。

歴史

コネホス郡となった地域に最初に足を踏み入れたヨーロッパ人は、1694年のディエゴ・デ・バルガスでした。しかし、本格的な開拓が始まったのは19世紀に入ってからです。ニューメキシコからの開拓者たちがこの地に移住し、アワーレディ・オブ・グアダルーペ・パリッシュと呼ばれるコロラド州最古の教会を建設しました。郡の領域は当初、現在のコロラド州南西部の広大な地域を含んでいましたが、1874年と1885年の郡の再編により、現在の領域となりました。

宗教史

コネホス郡は、多様な宗教的背景を持つ人々が暮らす地域です。コロラド州最古の教会であるアワーレディ・オブ・グアダルーペ・パリッシュは、地域のカトリック信仰の中心地として重要な役割を果たしてきました。また、1880年代には長老派教会が郡内に進出し、アントニオ、アラモサ、セニセロなどの町に教会を設立しました。さらに、末日聖徒イエス・キリスト教会（モルモン教）の信者もラハラ、マナッサ、サンフォードなどの地域に入植し、それぞれのコミュニティを形成しています。

古記録

コネホス郡には、地域の歴史を物語る貴重な古記録が数多く残されています。郡事務官が保管する結婚記録や、地区裁判所の事務官が保持する離婚記録は、人々の生活の足跡を辿る上で重要な資料です。また、コロラド州公文書保管所やデンバー公共図書館系譜部には、1900年から1939年までの結婚・離婚記録が保管されています。これらの記録は、系譜研究者にとって貴重な情報源となっています。

地理

コネホス郡は、州南中部の高山に囲まれた広大な盆地に位置しています。郡の面積は約3,343平方キロメートルで、そのほとんどが陸地です。郡の西半分は丘陵地帯であり、標高4,000メートル級の山々が連なっています。東部にはリオ・グランデ川が流れ、ニューメキシコ州との州境となっています。郡の土地の約34％が私有地であり、残りは国有林、土地管理局、または州が所有しています。

気候

コネホス郡の気候は、年間を通して寒暖差が大きいのが特徴です。冬の平均気温は-5.8℃で、平均最低気温は-16℃まで下がります。夏の平均気温は16.3℃で、平均最高気温は26.4℃です。年間降水量の71％は4月から9月の間に集中し、平均降雪量は71センチメートルです。春の午後は乾燥しており、平均相対湿度は35％未満ですが、他の季節は約45％となります。

コネホス郡は、豊かな歴史、多様な文化、そして雄大な自然が織りなす魅力的な地域です。コロラド州を訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

Sangres.com 郡内の見どころ
Flickr.com

国有林と原生地

リオグランデ国立の森
サンフアン国立の森
南サンフアン原生地

歴史道路と史跡

オールド・スパニッシュ・トレイル国立歴史道
パイクス・ストッケード、アメリカ合衆国国定歴史建造物

景観道路と側道

大陸分水界国立景観トレイル
* ロス・カミノス・アンティグアス景観歴史側道

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