コバトン (小惑星)

小惑星コバトン（(12031) Kobaton）は、小惑星帯に位置する天体です。1996年に、アマチュア天文家である佐藤直人氏が埼玉県秩父市において発見しました。

この小惑星の名前は、埼玉県を代表するマスコットキャラクター「コバトン」に由来します。コバトンは、埼玉県の県民の鳥であるシラコバトをモチーフにしてデザインされた親しみやすいキャラクターとして、県民に広く愛されています。

2009年3月には、コバトンのぬいぐるみが、スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-119)に搭乗し、宇宙へと旅立ちました。これは、埼玉県出身の宇宙飛行士である若田光一氏が、コバトンのぬいぐるみを自身の公式飛行記念品として選んだことによるものです。コバトンのぬいぐるみは、国際宇宙ステーション（ISS）に約2週間滞在し、その後地球に帰還しました（若田氏はその後、日本人として初めてISSに長期滞在（約4ヶ月間）しています）。

この出来事を記念して、埼玉県が佐藤直人氏に小惑星センターへの命名申請を依頼し、2009年10月4日に正式に承認されました。同年11月6日には、埼玉県から佐藤氏に対して感謝状が贈呈され、その功績が称えられました。

特筆すべき点として、コバトンは、日本の都道府県のマスコットキャラクターに由来する小惑星として、初めて命名された事例となります。これは、地域に根ざしたキャラクターが、宇宙という広大な世界と結びついた象徴的な出来事として、記憶されています。

関連情報：

小惑星の一覧 (12001-13000)
外部リンク: Kobaton - JPL Small-Body Database Browser
* コバトン伝説（埼玉県のコバトン紹介ページ）

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