コルディリェラ行政地域

山岳管理地域（コルディリェラ行政地域）について

フィリピン北部ルソン島の内陸部に位置する山岳管理地域（Cordillera Administrative Region, CAR）、またはコルディリェラ行政地域は、その名の通り、山岳地帯が広がる地域です。スペイン語で「山脈」を意味する"Cordillera"に由来し、フィリピンでは「コルディリェラ」と発音されます。この地域は、フィリピンの主要な山岳地帯であるコルディリェラ・セントラル地域一帯を管轄しており、中心都市はバギオです。

地理

山岳管理地域は、2,000m級の山々が連なる険しい地形が特徴です。この地域には、フィリピン最高峰であるプログ山（Mt. Pulog：2,929m）も含まれており、その壮大な景観は訪れる人々を魅了します。山岳地帯特有の気候と、そこに育まれる豊かな自然が、この地域の大きな特徴です。

州構成

山岳管理地域は、以下の7つの州と1つの独立市で構成されています。

アブラ州（住民はイロカノ族が中心）
アパヤオ州
ベンゲット州（住民はイバロイ族、カンカナエイ族が中心）
バギオ - 州から独立した市
イフガオ州（住民はイフガオ族が中心）
カリンガ州
マウンテン州（住民はボントック族が中心）

これらの州は、それぞれ独自の文化や伝統を持ち、多様な民族が共存しています。

文化と民族

山岳管理地域には、イゴロットと呼ばれる先住民族が暮らしています。彼らは、独自の言語や文化、生活様式を持ち、山岳地帯に適応した暮らしを営んできました。特に、イフガオ州に見られる「フィリピン・コルディリェーラの棚田群」は、彼らの高度な農業技術と自然との調和を示す貴重な文化遺産として、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

関連事項

山岳管理地域についてさらに深く知るために、以下の項目も参考にしてください。

中央山岳地帯 (ルソン島) - 山岳管理地域が位置する地域についての地理的な情報
イゴロット - 山岳管理地域に暮らす先住民族についての詳細
フィリピン・コルディリェーラの棚田群 - 山岳管理地域の文化的景観を示す代表的な例

山岳管理地域は、その豊かな自然と多様な文化が共存する、フィリピンの中でも特に魅力的な地域です。登山やトレッキング、文化体験など、様々なアクティビティを通じて、この地域の魅力を発見することができます。

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