コロニアルアッフェアー

コロニアルアッフェアー：アメリカと日本の競馬史に名を刻んだ名馬

コロニアルアッフェアーは、アメリカ合衆国で活躍したサラブレッド競走馬にして、種牡馬です。1993年のベルモントステークスをはじめ、アメリカG1競走3勝という輝かしい戦績を収め、その後は日本へと渡り種牡馬として活躍しました。その生涯は、アメリカ競馬史、ひいては国際的な競馬史においても重要な一ページを刻むものです。

華々しいデビューからベルモントステークス制覇へ

1990年、ヴァージニア州のラトリッジファームで生まれたコロニアルアッフェアーは、フリント・シュローファー調教師の指導の下、競走馬としてのキャリアをスタートさせました。1992年10月、ベルモントパーク競馬場でのデビュー戦では2着と健闘。翌戦で初勝利を挙げ、4戦1勝という成績で1年目を終えました。

翌1993年、コロニアルアッフェアーはクラシック路線への挑戦を開始。下級条件戦を経てピーターパンステークスで2着に入ると、勢いに乗ってベルモントステークスに挑みました。鞍上は前走と同じジュリー・クローン騎手。プレイリーバイユーが1番人気の中、コロニアルアッフェアーは7番人気という下馬評でした。

レースでは中団からレースを進め、バックストレッチでプレイリーバイユーが故障で脱落する中、徐々に順位を上げていきます。そして第3コーナーから鋭くまくり、先頭を走るチェロキーランをかわして先頭に躍り出ました。そのまま後続を突き放し、2着馬に2馬身4分の1差をつける圧勝劇でベルモントステークスの栄冠を手にしました。この勝利は、クローン騎手にとって初のベルモントステークス制覇であり、アメリカ競馬史上初の女性によるクラシック競走制覇という偉業でもありました。

王道路線から、個性豊かな活躍へ

ベルモントステークス制覇後、コロニアルアッフェアーはジムダンディステークスからブリーダーズカップ・クラシックへと続く3歳路線を歩みました。しかし、この路線では思うような結果を残せず、ジョッキークラブゴールドカップでの2着が最高位でした。その後、クローン騎手からホセ・サントス騎手に乗り替わり、1994年も東海岸のレースを中心に活躍を続けます。

前年の不振を払拭するかのように、1994年は年初から好成績を収め、エクセルシオールハンデキャップで勝利。その後もホイットニーハンデキャップでG1競走2勝目を挙げ、ジョッキークラブゴールドカップでも勝利し、G1競走3勝目を達成しました。この間、デヴィルヒズデューやホーリーブルといった強豪馬との対戦も経験しています。

種牡馬としての活躍とその後

競走馬を引退したコロニアルアッフェアーは、1995年からゲインズウェイファームで種牡馬として繋養されました。1998年には日本へと輸出されましたが、残念ながら期待されたほどの活躍馬は輩出できませんでした。その後、2003年にはアロースタッドからアルゼンチンのエルパライソ牧場へと輸出され、その生涯を終えました。

コロニアルアッフェアーの競走成績

1992年（2歳）：4戦1勝
1993年（3歳）：9戦3勝（ベルモントステークス、ホイットニーハンデキャップ、ジョッキークラブゴールドカップ）
* 1994年（4歳）：7戦3勝（エクセルシオールハンデキャップ、ホイットニーハンデキャップ、ジョッキークラブゴールドカップ）

まとめ

コロニアルアッフェアーは、その競走馬としての輝かしい戦績と、アメリカ競馬史に刻まれた偉業、そして日本での種牡馬生活を通じて、競馬ファンに長く記憶される名馬となりました。その活躍は、時代を超えて語り継がれるべきものです。 アメリカでの成功と日本の挑戦という、国際的な舞台での活躍は、その名を永遠に記憶に残すにふさわしいでしょう。 彼の血統や競走成績は、競馬史研究においても貴重な資料として活用されるに違いありません。そして、女性騎手によるベルモントステークス制覇という歴史的快挙は、これからも語り継がれていくでしょう。

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