デヴィルヒズデュー

デヴィルヒズデュー：栄光に満ちた競走馬と種牡馬の生涯

デヴィルヒズデュー (Devil His Due, 1989年4月18日 - 2017年5月22日) は、アメリカ合衆国のサラブレッド競走馬、そして種牡馬として名を馳せた名馬です。ケンタッキー州の生産者ピーター・E・ブラム氏によって生産され、その華麗なる競走馬生活と種牡馬としての成功は、サラブレッドの歴史に深く刻み込まれています。

遅咲きの才能

3歳で競走馬デビューというやや遅めのスタートを切ったデヴィルヒズデューは、1992年1月、ガルフストリームパーク競馬場で初出走。2着という結果から始まりました。しかし、続くレースで初勝利を収めると、勢いに乗って一般戦でも勝利を重ねます。スウェイルステークス(G3)では4着と健闘を見せました。

その後、[アケダクト競馬場]]へと舞台を移し、ゴーサムステークス(G2)では強豪ルアーと接戦を繰り広げ、同着優勝という劇的な結果を収めました。勢いに乗って挑んだウッドメモリアルステークス]では1馬身差で勝利し、[ケンタッキーダービーへの期待が一気に高まりました。しかし、ケンタッキーダービーでは12着と大敗、クラシック路線からは残念ながら遠ざかることとなりました。この年、デヴィルヒズデューは15戦を戦い抜き、[[トラヴァーズステークス]で2着に入るなど、高い能力を証明しました。

4歳時からの活躍とG1競走制覇

4歳となった1993年は、ガルフストリームパークハンデキャップ(G1)で勝利を収め、復活を遂げます。この年はさらに3勝を重ね、ピムリコスペシャルハンデキャップ(G1)と[サバーバンハンデキャップ]を制覇。G1競走3勝という素晴らしい成績を残しました。

5歳時にも3勝を挙げ、その中にはサバーバンハンデキャップ連覇も含まれます。6歳まで現役を続け、最後のレースとなったピムリコスペシャルでは、名馬シガーに僅か1/4馬身差で惜しくも2着という結果で競走馬としての生涯を閉じました。

種牡馬としての成功

1996年からケンタッキー州のマルゴー牧場で種牡馬として活躍したデヴィルヒズデューは、2013年まで種付けを行い、多くの優秀な産駒を輩出しました。『ブラッド・ホース』誌によると、1048頭の産駒のうち673頭が勝ち上がり、そのうち40頭がブラックタイプ競走を制覇したと記録されています。

その代表産駒として、2005年のドバイワールドカップ(G1)を制したロージズインメイなどが挙げられます。母の父としても、ゲームオンデュードなど、多くの活躍馬を輩出し、その遺伝子は現代のサラブレッド界にも受け継がれています。

静かなる最期

2017年5月22日、デヴィルヒズデューは28歳で老衰のためこの世を去りました。競走馬として、そして種牡馬として、長く輝かしい足跡を残した名馬の生涯は、多くの人々に感動と記憶として語り継がれることでしょう。彼の競走生活と種牡馬としての功績は、サラブレッドの歴史における重要な一ページを飾るものと言えるでしょう。

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