コロラド (装甲巡洋艦)

コロラド (USS Colorado, ACR-7)

コロラドは、アメリカ海軍の装甲巡洋艦として知られる艦船であり、ペンシルベニア級の一隻です。この艦の名前は米国の州、コロラドに由来しており、同名の艦としては二隻目となります。

艦歴

「コロラド」は、ペンシルベニア州フィラデルフィアにあるウィリアム・クランプ・アンド・サンズ造船所で建造されました。1903年4月25日に進水し、1905年1月19日にD・ケネディ大佐の指揮の下、正式に就役しました。その後、艦は多くの艦隊に参加し、様々な艦隊任務に従事しました。

1905年の10月、コロラドは大西洋艦隊に配属され、訓練や式典に参加した後、1906年9月にはアジアに向けて出航しました。日本や中国などを巡る巡航航海を終えたコロラドは、1907年9月27日に西海岸に戻り、カリフォルニア沿岸やメキシコ沖、さらにはハワイ諸島や南アメリカで演習を行いました。

その後、1909年から1910年にかけて再び極東の巡航が行われ、続く二年間は政府高官の公式訪問に利用されました。1911年の11月から1912年の7月まで再任務が行われ、特に1912年の8月から11月にかけてはニカラグアのコリントに派遣された遠征軍の支援にも当たりました。さらに、メキシコ水域での偵察任務も遂行し、1913年5月17日にピュージェット・サウンド海軍工廠で予備役扱いとなります。

1915年2月、コロラドは再び就役し、太平洋予備役艦隊の旗艦としてメキシコ革命期の水域偵察を行いましたが、再び予備役に戻されました。この艦は1916年11月9日に「プエブロ」に改名され、その後メキシコ水域に戻り、侵入船舶の封鎖任務を遂行しました。

第一次世界大戦が勃発すると、「プエブロ」は現役任務に復帰し、南大西洋での偵察艦隊の旗艦としての役割を果たします。ここで、船団護衛や南アメリカの港への親善訪問を行い、ブラジルではドイツおよびオーストリアの船舶を抑留しました。「プエブロ」は1918年1月18日にバージニア州ノーフォークに帰還し、2月から10月の間にイギリスへの物資や兵員の輸送船の護衛任務を7回実施しました。さらに、駐米ブラジル大使をリオデジャネイロに送り届けた後、ブレストとホーボーケン間での大西洋横断任務を6回行いました。

「プエブロ」は1919年8月8日にフィラデルフィアに到着し、その後予備役に回ります。最終的には1919年9月22日に退役し、1920年には艦番号がCA-7に変更されました。再就役したのは1921年4月2日で、1927年9月28日まで海軍第3管区で訓練艦としての任務を全うしました。そして、1930年10月2日に廃棄されました。

外部リンク

• - USS Colorado - ウェイバックマシン（2004年2月29日アーカイブ分）
• - USS Colorado（navsource）
• - USS Colorado（hazegray）

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