コンウェイ (DD-507)

USS Conway（DD-507）

USS Conway（DD-507）は、アメリカ海軍に所属するフレッチャー級の駆逐艦であり、その名は南北戦争の将軍ウィリアム・コンウェイ（1802-1865）に由来しています。この艦船は、同名の艦としては二代目にあたります。

艦歴の始まり

この艦は1941年11月5日にメイン州のバス鉄工所で起工され、1942年8月16日には海軍長官補佐官フランク・E・ビーティの妻の後援により進水しました。この進水式はメイン州史上最大規模のもので、他の5隻のイギリス製貨物船とともに祝われました。コンウェイは1942年10月9日に正式に就役しました。

1943年の活動

1942年12月、コンウェイはノーフォーク海軍基地を出港し、ヌメアおよびエファテ島へ向かいました。1943年1月27日には、ガダルカナル島での日本軍の攻撃に対抗すべく出航し、1月29日から30日にかけて行われたレンネル島沖海戦に参加しました。この戦闘では、コンウェイが敵機を撃破し、重巡洋艦シカゴの生存者を救助しました。

続いてコンウェイは、エスピリトゥサント島やガダルカナル附近での哨戒任務に従事し、3月にはビラの砲撃やクラ湾の掃討作戦に参加しました。6月にはレンドバ島の上陸作戦を支援し、さらにニュージョージア島上陸作戦にて補給船の護衛や砲撃を行いました。

戦局の変化と活発な活動

コンウェイはその後、太平洋南西部の作戦にも参加し、トレジャリー諸島やチョイスル島への上陸作戦を実施。1944年には、ニューブリテン島とニューアイルランド島への砲撃任務、敵船の捜索活動を行い、その後はソロモン諸島での護衛任務や、陸上目標への砲撃を繰り返しました。

また、1944年5月には第5艦隊と合流し、真珠湾やクェゼリン環礁へ向かう作戦に従事しました。さらには、グアムやテニアン島への砲撃を行い、持続的な作戦を展開しました。戦後は、ウルシー環礁で第7艦隊に合流し、フィリピン海域での様々な作戦にも参加しました。

戦後の活動

1946年6月25日、コンウェイはチャールストンに入港し予備役となりました。その後、護衛駆逐艦（DDE-507）に改装され、1950年11月8日に再就役しました。1953年にはNATOの最初の演習に参加し、地中海での活動も行いました。

1955年と1957年にも再び地中海での哨戒任務を遂行し、1969年まで活動を続けました。最終的に1970年には標的艦として沈没し、海軍の歴史の一部としてその役割を終えました。

受章

コンウェイは、第二次世界大戦および朝鮮戦争における戦功から、合計15個の従軍星章を受章しており、その活躍は高く評価されました。当艦は多くの歴史的戦闘を経て、戦後も活動し続けた駆逐艦として記憶されることでしょう。

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