コンスタンティノス・パレオロゴス (東ローマ皇子)

コンスタンティノス・パレオロゴス（Κωνσταντίνος Παλαιολόγος, Konstantinos Palaiologos, 1281年頃 - 1334年）は、東ローマ帝国皇帝アンドロニコス2世パレオロゴスの次男であり、専制公の地位にありました。また、共治帝であったミカエル9世パレオロゴスの異母弟でもあります。

生涯

1294年に専制公に叙任された後、1319年にはアルバニアのヴァロナにおける行政官となりました。1320年、甥にあたる共治帝アンドロニコス3世が、恋愛問題から実弟であるマヌエル専制公を誤って殺害するという事件が起こります。これを受けて、父であるアンドロニコス2世はアンドロニコス3世を廃嫡し、代わりにコンスタンティノスと、その庶子であるミカエル・カタロス（Μιχαήλ Καθαρός）を帝位継承候補に指名しました。

1321年、アンドロニコス3世が父に対して反旗を翻し、内乱が勃発すると、コンスタンティノスは父アンドロニコス2世の陣営に加担し、テッサロニキの行政官として活動しました。しかし、1322年にアンドロニコス3世によって捕らえられ、トラキア地方の都市ディディモティコンに拘禁されることとなります。そして、その地で修道士となることを余儀なくされ、修道名カリストス（Κάλλιστος）を名乗るようになりました。内乱終結後も修道士として平穏に暮らし、1334年に生涯を終えました。なお、庶子であるミカエル・カタロスのその後の消息については、詳しいことは分かっていません。

コンスタンティノスは生涯で2度結婚しており、どちらの妻もエウドキア（Ευδοκία）という名前でした。しかし、これらの結婚からは子供は生まれなかったようです。庶子であるミカエル・カタロスは、カタラ（Καθαρά）という女性との間に生まれた子供であり、正式な婚姻関係によるものではありませんでした。

コンスタンティノス・パレオロゴスは、帝位を目前にしながらも、内乱という時代の波に翻弄され、修道士として生涯を終えることとなりました。彼の人生は、東ローマ帝国の衰退期における権力闘争の激しさを物語る一例と言えるでしょう。

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