コンスタンティン・カキュシス

コンスタンティン・カキュシス（Κωνσταντίνος Κακιούσης, Constantin Cakioussis, 康斯坦丁·卡其武斯、1956年1月8日 - ）は、ギリシャの外交官、大使です。2018年から2021年にかけて駐日大使を務めました。

経歴

1984年にギリシャ外務省に入省後、カキュシス氏は、そのキャリアを通じて多様な外交経験を積んできました。

在アルギロカストロ（ジロカストラ）総領事
ユーゴスラビア紛争担当の本省勤務
在ライプツィヒ総領事
在広州総領事
中東・北アフリカ・湾岸諸国経済関係局局長
ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・コーカサス・黒海諸国・中央アジア局局長

これらの要職を経て、2018年に駐日大使に任命されました。

カキュシス氏は、母語であるギリシャ語に加えて、英語、フランス語に堪能であり、イタリア語も理解します。多言語を操る能力は、国際的な舞台での交渉や文化交流において大いに役立ちました。

2020年8月6日、広島平和記念式典に参列し、原爆死没者への哀悼と平和への祈りを捧げました。この行動は、平和への強い願いを示すものであり、多くの人々に感銘を与えました。

駐日大使在任中の2021年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催年であり、ギリシャ独立200周年という記念すべき年でもありました。カキュシス大使は、ギリシャ独立記念日の3月25日に、これらの出来事と日希両国の友好関係を祝うビデオメッセージを公開しました。

2021年12月10日、日本とギリシャの友好関係に貢献した功績が認められ、旭日大綬章を受章しました。

学歴

1979年: パンテイオン大学 政治学学位取得
1984年: アテネ大学法学部 法学位取得

外交経歴

1984年 - 1985年: 外務省外交研究センター
1985年 - 1989年: 外務省中央管理部儀典局
1989年 - 1994年: 在フィンランド大使館副大使、うち1993年よりエストニアを兼轄
1994年 - 1997年: 在クロアチア大使館副大使兼欧州共同体監視団（ECMM）ギリシャ代表、うち1995年よりECMM代表政治顧問を兼任
1997年 - 1999年: 在アルギロカストロ（ジロカストラ）総領事
1999年: 外務省環境保護局政治顧問
1999年 - 2002年: 外務省南東欧安定化協定（SPSEE）担当デスク
2002年 - 2005年: 外務省上級政治顧問兼在マケドニア旧ユーゴスラビア共和国（FYROM）欧州連合（EU）臨時特別代表
2006年 - 2009年: 在ライプツィヒ総領事
2009年 - 2015年: 在広州総領事
2015年 - 2017年: 外務省中東・北アフリカ・湾岸諸国経済関係局局長
2017年 - 2018年: 外務省ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・コーカサス・黒海諸国・中央アジア局局長
* 2018年 - 2021年: 駐日大使

カキュシス氏の長年にわたる外交官としての経験と、多岐にわたる分野での知識は、国際社会におけるギリシャの地位向上に大きく貢献しました。駐日大使としての活動を通じて、日本とギリシャの友好関係を深め、相互理解を促進しました。

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