コンフェッションズ・ツアー・ライヴ

『コンフェッションズ・ツアー・ライヴ』は、マドンナが2006年に行ったワールドツアー「コンフェッションズ・ツアー」の模様を収録したライブDVD+CDアルバムです。このツアーは、北アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、日本を巡り、全60公演で約121万人を動員、約2億6000万ドルの興行収入を記録し、女性アーティストとして史上最高の収入を誇りました。

このツアーは、マドンナにとって初のロシア公演を含むものでしたが、治安の問題から会場が急遽変更されるなどの混乱もありました。また、日本公演は1993年の「ザ・ガーリー・ショウ」以来、13年ぶりに行われ、日本のファンにとっても待望の公演となりました。

ライブは、「Equestrian Section」、「Bedouin Section」、「Never Mind the Bollocks Section」、「Disco Section」の4つのパートに分かれ、それぞれが特徴的な演出で構成されています。セットリストは、最新アルバム「コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア」の収録曲を中心に、ダンスチューンで構成されており、観客を熱狂の渦に巻き込みました。しかし、定番曲である「ヴォーグ」や「ホリデイ」は演奏されませんでした。

特に「リヴ・トゥ・テル」のパフォーマンスでは、マドンナが十字架に磔にされるという演出が物議を醸し、宗教界から強い非難を浴びました。このシーンは、アメリカのNBCで放送された際にはカットされましたが、DVDにはノーカットで収録されています。

DVDには、2006年8月にロンドンのウェンブリー・アリーナで行われたライブの模様が収録されています。ライブ全編に加え、ボーナスとしてリハーサル風景やフォトギャラリーも収録されており、ファンにとっては見逃せない内容となっています。監督は、マドンナのミュージックビデオやドキュメンタリー作品を手がけてきたジョナス・アカーランドが務めています。

CDには、ライブから厳選された楽曲が収録されています。アルバムには、マドンナの初期の楽曲「エロティカ」と、そのデモ段階の曲である「ユー・スリル・ミー」をミックスした新しいバージョンが収録されており、ファンにとっては貴重な音源となっています。

収録曲

フューチャー・ラヴァーズ／アイ・フィール・ラヴ
ゲット・トゥゲザー
ライク・ア・ヴァージン
ジャンプ
リヴ・トゥ・テル
フォービドゥン・ラヴ
アイザック
ソーリー
ライク・イット・オア・ノット
ソーリー（リミックス）
アイ・ラヴ・ニューヨーク
レイ・オブ・ライト
レット・イット・ウィル・ビー
ドラウンド・ワールド／サブスティテュート・フォー・ラヴ
パラダイス（ノット・フォー・ミー）
ミュージック・インフェルノ
エロティカ
ラ・イスラ・ボニータ
ラッキー・スター
ハング・アップ

ボーナス映像

Je Suis L'Art（ツアー前のリハーサル風景＆ロサンゼルス公演初日のバックステージ映像）
They're Naughty Children（ダンサー達の映像）
Rollerskating（ローラースケート・パフォーマンスのリハーサル映像）
Photo Gallery（ツアー時のライヴ写真など）

『コンフェッションズ・ツアー・ライヴ』は、マドンナのライブパフォーマンスの魅力を余すところなく伝える作品であり、彼女のファンはもちろん、音楽ファンにとっても必見の作品と言えるでしょう。

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