コンラート4世 (神聖ローマ皇帝)

コンラート4世の生涯と影響

コンラート4世（Konrad IV.、1228年4月25日 - 1254年5月21日）は、ホーエンシュタウフェン朝のローマ王としてその名を知られています。彼は第3代目であり、同時にシチリア王としても重要な役割を果たしました。彼の父は神聖ローマ皇帝兼シチリア王のフリードリヒ2世であり、母はエルサレム女王イザベル2世でした。この背景から、コンラートはエルサレム王でもあり、さまざまな権力が重なり合った立場にありました。

1228年、コンラートは母の死を受けてエルサレム王位を引き継ぎますが、この後背景には彼の異母兄ハインリヒの存在がありました。ハインリヒはローマ教皇に煽動されて父に反逆し、その結果自殺に追い込まれています。この出来事により、次男のコンラートが父帝の後継者としての道を歩むことになったのです。

1237年の2月、父フリードリヒ2世は数多くの諸侯を集め、コンラートをローマ王および将来の皇帝に選出しました。しかし、彼の治世は数多くの対立と戦争に満ちており、1246年にはチューリンゲン方伯ハインリヒ・ラスペが対立王として名を挙げ、フランクフルトで戦闘が始まりました。この戦いでは敗北し、その後も対立が続きましたが、1247年にはハインリヒ・ラスペが死去したため、コンラートは新たな対立王ウィレム2世と戦い、勝利を収めます。

1250年には父フリードリヒ2世が亡くなり、その後ホーエンシュタウフェン家の権威も徐々に低下していくことになります。コンラートはシチリア王国の支配を目指し、1251年にはイタリアに向けて出発します。1252年にイタリアに入国し、弟のマンフレーディをシチリア王の代理として任命しましたが、彼自身の健康は次第に悪化していきました。

コンラート4世は1254年に病に倒れ、短い皇帝としての生涯を閉じます。彼の死後、彼の息子コッラディーノ（コンラーディン）や庶弟エンツォとマンフレーディもローマ教皇と争い、最終的には教皇の支持を受けたシャルル・ダンジューによって滅ぼされる運命を辿ることになりました。1272年、ホーエンシュタウフェン家の唯一の生き残りであったエンツォも子孫を残すことなく獄死し、これによりホーエンシュタウフェン朝は断絶し、ローマ帝国は大空位時代を迎えることとなりました。

家族関係

コンラートは1246年にバイエルン公オットー2世の娘エリーザベトと結婚し、1人の息子をもうけました。息子コッラディーノはシチリア王およびエルサレム王として名前が知られていますが、最終的には敵対勢力に敗れ、斬首される運命にあります。エリーザベトは1259年、ケルンテン公マインハルトと再婚しました。

コンラート4世の短い生涯は、ホーエンシュタウフェン朝の最後を告げるものであり、彼の死後、王家の存続が危ぶまれる時代へと進んでいくことになります。その後の歴史において、彼の影響力は続き、ホーエンシュタウフェン朝の断絶はドイツ歴史における重要な転機となりました。

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