コーキー・レイング

コーキー・レイング

コーキー・レイングは、1948年1月26日にカナダのケベック州モントリオールで生まれたロックドラマーです。彼は特にロックバンド「マウンテン」のメンバーとして知られ、多くの音楽ファンに親しまれています。レイングはこれまでに数回のジュノー賞を受賞し、2014年にはBonzo Bash Legend Awardも受賞しました。

初期の人生と音楽のキャリアの始まり

レイングは幼少期、友人の家にあったドラムキットに魅了され、親に買ってもらったことをきっかけに音楽に親しみ始めました。彼は13歳の時、兄がアルバイトをしていたクラブで、アメリカのコーラスグループ「ジ・インク・スポット」をバックで演奏する機会を得ます。この経験が彼の音楽キャリアのターニングポイントとなり、その後もエド・サリヴァン・ショーに登場したジーン・クルーパに感銘を受け、ドラマーとしての夢を膨らませました。

彼の音楽の旅は、学友たちとのバンド結成から始まりました。最初のバンド「スターライツ」は、1965年に「バースロミュー・プラス・スリー」という名前で再出発し、ニューヨークで活動を始めました。その後、彼らはアトコ・レコードからシングルをリリースし、モントリオール万国博覧会でカナダの音楽界を代表する存在として紹介されることになります。

マウンテンへの参加

1969年、レイングはバンド名を「エナジー」と変更し、ヘッドライナーとしての地位を確立していきました。その後、フェリックス・パパラルディとレスリー・ウェストが新たに結成したバンド「マウンテン」に参加することになり、73年までドラマーとして活動しました。この期間に、バンドは数々の名曲を生み出し、特に「Mississippi Queen」は今なお多くのミュージシャンに影響を与えています。

ソロ活動と新たなプロジェクト

マウンテン解散後の1972年、レイングはウェストと共に新たなバンド「ウェスト、ブルース＆レイング」を結成しました。このバンドではアルバムを2作発表するなど多彩な活動を行いましたが、活動は長続きしませんでした。その後、彼はソロアルバム「Makin' It on the Street」を1977年にリリースしました。

1980年代には、再びウェストとともにマウンテンの再結成が計画され、1985年には新たなアルバム『風林火山』を発表しました。しかし、1990年代に入ると、ポリグラム・カナダのA&R副社長としての職務に専念することとなり、演奏活動は一時的に休止状態となりました。とはいえ、1994年にはウェストと共に新曲をレコーディングし、ライブ活動も再開しました。

現在の活動

2000年代に入ると、レイングは「コーキー・レイングス・マウンテン」という新バンドを結成し、ライブを行い続けています。近年では、ライブアルバムもいくつか発表し、彼の音楽は新旧ファンから愛されています。

まとめ

コーキー・レイングの音楽キャリアは多岐にわたり、数々のバンドやプロジェクトで彼の才能を発揮してきました。ロックの巨星たちとのコラボレーションや、彼自身の音楽制作によって、彼は今でもロックシーンで重要な人物として存在し続けています。

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