コーラ級コルベット

コーラ級コルベット

コーラ級コルベット（英: Kora-class corvette）は、インド海軍が運用する艦艇の一群で、その計画番号は25A型に位置づけられています。この艦艇は、1980年代末から進められた艦艇の近代化計画の一環として、アルナラ級フリゲートの後継として造られました。

来歴

インド海軍は1969年からソビエト連邦製のアルナラ級フリゲートを運用していましたが、これらの艦艇は1980年代末には老朽化が進んでいました。このため、海軍は新たな艦艇の導入を検討することになります。

最初のステップとして、1983年から1985年にかけて4隻の25型コルベット（ククリ級）を発注しました。その後、1990年4月にはククリ級の発展型として2隻を追加発注し、さらには1994年10月に2隻が追加建造されることが決定されました。これによって、コーラ級コルベットが整備され、インド海軍の挑戦的な任務に対する対応力が強化されました。

設計

コーラ級コルベットは、初期計画ではガスタービンエンジンを主機関として採用し、個艦防空ミサイルシステムである4K33「オサーM」（SA-N-4「ゲッコー」）の搭載が予定されていました。しかし、ソビエト連邦の崩壊直前という時期の混乱により、装備の供給に不安が生じたため、最終的には25型（ククリ級）を基にした小改良型として設計が進められました。

基本的な船体設計はほぼ同様のものとされつつも、船体は5センチメートル延長されています。また、アメリカ海軍協会（USNI）ではコーラ級をククリ級の一部と見なしています。

新たに導入された艦対艦ミサイルは従来のP-20「テルミート」から、3M24EM6「ウランE」に変更されており、KT-184 4連装発射筒に収容されています。この発射筒は、25型でのP-20が配置されていた艦橋構造物の近く、両舷に搭載されています。

艦砲に関しては、初代艦では25型と同じAK-176を採用していますが、2番艦以降ではオート・メラーラ社製のスーパー・ラピッド砲に更新されています。これに伴い、火器管制レーダーもエリコン・コントラヴェス社製のTMX-Kaのライセンス生産機に切り替わりました。

船楼甲板の後部はヘリコプター甲板として設計されており、25型と同様の特徴を持つ一方、コーラ級ではフランス製のSOFMA着艦拘束装置を搭載し、航空運用能力を強化しています。

同型艦

コーラ級コルベットは、インド海軍の艦隊において重要な役割を果たしており、海上での作戦においてもその能力を発揮しています。

参考文献

コーラ級に関するさらなる情報は、公式の海軍データや関連文献を参照してください。

関連項目

• - インド海軍
• - インド海軍艦艇一覧

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