コール オブ デューティ ブラックオプス

コール オブ デューティ ブラックオプス

『コール オブ デューティ ブラックオプス』（Call of Duty: Black Ops、略称：CoD:BO）は、アクティビジョンが2010年に発売したファーストパーソン・シューティングゲームです。ゲームは冷戦時代の秘密工作をテーマにしており、プレイヤーはアメリカCIAの元工作員であるアレックス・メイソンの視点で物語を進めます。この作品は『コール オブ デューティ』シリーズの第7作目として登場し、Treyarchが開発を担当しています。

発売とバージョン

日本ではスクウェア・エニックスが手がけ、2010年には吹き替え版と字幕版の2つのバージョンがリリースされました。特に日本版は、CERO:Zという年齢制限がかけられた初の作品でもあります。また、2012年にはMac版がApp StoreとSteamで発売され、さらに多くのプレイヤーに楽しんでもらえる機会が提供されました。

ストーリー概要

物語は、冷戦時代に活動していたCIAの工作員、アレックス・メイソンが主人公です。彼は不明な人物に捕らえられ、自身の過去の任務を明かさざるを得ない状況に置かれます。1960年代に行われた彼のミッションは、キューバやソ連を舞台にしたもので、数々の歴史的背景が絡んでいます。尋問中、メイソンは「数字」と呼ばれる謎の言葉や、自身を洗脳した存在であるドラゴヴィッチの名前を思い出すことで、過去に隠された陰謀に直面します。

ストーリーは、各ミッションが進む中でメイソンの視点や回想を通して展開され、「極秘裏に行われた作戦」というテーマが強調されています。特に、作戦の詳細部分の多くが黒塗りにされている演出が、その神秘性を引き立てています。

主要キャラクター

本作の主要キャラクターにはメイソンの他に、CIAエージェントのジェイソン・ハドソン、海兵隊員のフランク・ウッズ、メイソンを支援するヴィクトル・レズノフなどが存在します。これらのキャラクターはそれぞれ異なる背景を持ち、プレイヤーに深い物語体験を提供します。

例えば、ハドソンはメイソンの担当者として彼のミッションをサポートし、ウッズは多くの作戦で彼の戦友として活躍します。これにより、物語はキャラクター同士の絆や、彼らが直面する苦難を通じて描かれています。

国内外の反応

本作は、そのストーリー展開においても大きな話題となりました。特に、キューバのカストロ前国家評議会議長を暗殺する試みが描かれていることから、キューバ政府から非難を受けました。実在の人物がゲームに登場することで、多くの議論を呼び、歴史を題材としたゲームが引き起こす影響の大きさが実感されました。

ゲームプレイと機能

『コール オブ デューティ ブラックオプス』は、従来のシリーズ作品に比べ、ストーリー重視である特長があります。プレイヤーはメイソンとして多彩なミッションを遂行し、手にした武器と戦略を駆使し戦います。また、マルチプレイヤーモードでは新たな経済システムが採用され、プレイヤーはポイントを駆使して様々なアイテムや武器を獲得できます。

さらに、ゾンビモードも搭載されており、プレイヤーは協力して襲い来るゾンビを撃退する新たな挑戦に立ち向かいます。このように、プレイヤーに多彩な楽しみ方を提供することで、リリース以来長く愛され続けています。ストーリーやキャラクターの深み、マルチプレイヤーの楽しさが結び付いた本作は、その全体的な設計において非常に成功を収めたゲームと言えるでしょう。

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