コール オブ デューティ ブラックオプスII

コール オブ デューティ ブラックオプスII

『コール オブ デューティ ブラックオプスII』（英: Call of Duty: Black Ops II、略称：CoD:BO2）は、2025年を舞台としたファーストパーソン・シューティングゲームです。本作は、シリーズの9作目にあたります。前作の『コール オブ デューティ ブラックオプス』や、前々作の『コール オブ デューティ ワールド・アット・ウォー』を手がけたTreyarchによって開発されました。日本では、スクウェア・エニックスから字幕版が2012年11月22日に発売され、吹き替え版は同年12月20日に登場しました。

ゲームの概要

ゲームのストーリーは、1980年代の冷戦時代と、2025年におけるアメリカと中国の間の新たな冷戦を織り交ぜて展開されます。プレイヤーは、1980年代では前作の主人公であるメイソンを、2025年ではその息子デイビッドを操作し、親子二代にわたる壮大な戦闘を体験します。なお、本作のPC版はDirectX 11に対応しています。特筆すべきは、本作が『コール オブ デューティ』シリーズで初めて近未来を舞台にした作品であり、マルチエンディングを導入した点です。また、マルチプレイでは競技モードが新しく追加されたことも特徴です。

全世界での売上は、発売からわずか15日で10億ドルを超え、2022年に『モダン・ウォーフェアII』が発売されるまで、CoDシリーズの中での最速販売記録を持っていました。さらに、2024年10月にはキャンペーンの過去編である続編『コール オブ デューティ ブラックオプス6』がリリース予定です。

登場人物

本作には多くのキャラクターが登場します。デイビッド・メイソンは、前作の主人公アレックス・メイソンの息子であり、2025年の視点で物語が進行します。メイソンは、CIAの高官であるアレックスの影響を受けつつ、自らの真実を見つけるために戦います。また、彼の相棒であるマイク・ハーパーも重要なキャラクターで、時には大胆な行動を取ります。

アメリカ海軍提督のトミー・ブリッグスや、デイビッドの任務仲間であるハビエル・サラザールも物語を進める重要な存在です。さらに、敵キャラクターとして登場するラウル・メネンデスは、コルディス・ダイという国際的なテロ組織のリーダーで、プレイヤーにとって大きな脅威となります。

ストーリーの流れ

ゲームは1980年代の過去ミッションと、2025年の現代ミッションが交互に展開されます。プレイヤーは、CIAや特殊部隊と連携しながら様々な任務を遂行します。過去の経験が現在に影響を及ぼし、選択によって物語が変化するため、プレイヤーは自らの選択に責任を持つこととなります。

マルチプレイ要素

マルチプレイでは、従来のスコアストリークシステムから進化し、チームへの貢献度がより反映される仕組みが採用されました。また、クラスカスタム方式が独自のPick 10システムに置き換えられるなど、さらなる自由度が加わっています。

訴訟問題

本作は発売当初から注目を集めましたが、実在の人物を基にしたキャラクターに関連して訴訟問題が発生しました。その中でも、元パナマ将軍のマヌエル・ノリエガが本作の表現が名誉毀損に当たるとして訴えた事例が有名です。しかし、裁判所は本作の表現が著しい名声への影響を及ぼす証拠を見つけられなかったとして、その訴えを退けました。

まとめ

『コール オブ デューティ ブラックオプスII』は、革新的なストーリーテリングと多面的なキャラクター、そして戦略的要素が詰まったゲームです。冷戦時代と近未来を交錯させたストーリーは、プレイヤーに深い没入感を与えることでしょう。

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