コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2

『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2』（Call of Duty: Modern Warfare 2、略称：CoD: MW2）は、人気FPSシリーズ「コール オブ デューティ」の第6作目であり、シリーズの中でも特に名高い作品です。本作は前作『コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア』のストーリーやキャラクター、世界観を引き継いでいます。2009年11月10日に全世界で発売され、日本では12月に発売された日本語版も多くのファンに支持されています。

ゲームの発表と発売

本作はInfinity Wardが開発を手がけ、アクティビジョンが全世界に向けて発売しました。初めてのタイトル発表時にはまだ名称が決まっておらず、『Call of Duty 6』と呼ばれていましたが、最終的には『Modern Warfare 2』というタイトルが確定しました。この作品は、コール オブ デューティシリーズで初のCERO D（17歳以上対象）指定の作品ともなりました。

ストーリーの舞台と背景

物語は、2011年のアメリカへの核攻撃計画を阻止した後、2016年へと舞台が移ります。ロシア超国家主義派の新たな指導者であるウラジミール・R・マカロフによる政治的不安定なロシアを背景に物語が展開されます。米国を狙う恐るべきテロ事件や空港での銃乱射事件が起こり、アメリカは再びマカロフを追うため、世界中から募った精鋭部隊「タスクフォース141」を動員します。

登場キャラクター

本作には多くの個性豊かなキャラクターが登場します。タスクフォース141のメンバーであるゲイリー・サンダーソン（通称ローチ）や、ジョニー・マクタビッシュ（通称ソープ）、サイモン・ライリー（通称ゴースト）などはプレイヤーにとって感情移入しやすいキャラクターで、それぞれが異なる背景や役割を持っています。また、ジョン・プライスやニコライといった前作からのキャラクターも再登場し、物語をより深く盛り上げます。

ゲームモードとプレイ体験

ゲームはシングルプレイモードとマルチプレイモードを提供し、プレイヤーは多彩なミッションをこなすことで物語を進めることができます。また、本作には新たに強化された「パーク」システムや支援攻撃の選択肢が追加され、プレイスタイルに応じた戦術が可能です。マルチプレイには新たなゲームモードが加わり、プレイヤー同士の対戦をさらに盛り上げます。

音楽と演出

音楽は映画音楽界の巨匠ハンス・ジマーが手掛けており、緊迫感あふれる演出に一層の深みを与えています。この背景音楽は、ストーリーの緊張感や感情を一層引き立てており、プレイヤーの心に残る印象を与えます。

日本におけるリリースと問題点

日本語版では多くの翻訳ミスが存在し、特にストーリーに関する誤訳が指摘されています。ゲーム内の重要なキャラクターが誤解を招くような台詞を言ったり、日本語特有の解釈の影響で一部のミッションが変更されたりしています。これらの問題は、当時のファンの間で物議を醸しました。

丸ごとリマスターされた『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2 キャンペーン リマスタード』が2020年にリリースされ、音声の再録などが行われたことで、これらの指摘を改善しようとする取り組みもありました。

総合的な評価

『モダン・ウォーフェア2』は単なるゲーム以上の体験を提供し、ストーリーテリングの美学やキャラクター描写においても高く評価されています。リリース直後の24時間で470万本が売り上げられ、多くのゲーマーの心を掴むことに成功しました。これにより、本作がコール オブ デューティシリーズの中で重要な位置を占め続けることは明白です。

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