コール・ビーズリー

コール・ビーズリー：不屈の精神でNFLを彩った名レシーバー

コール・ビーズリー（Cole Beasley、1989年4月26日生まれ）は、テキサス州ヒューストン出身のアメリカンフットボール選手です。主にワイドレシーバー（WR）として活躍し、その卓越した技術とプレースタイルで多くのファンを魅了しました。

プロ入り前

高校時代はクォーターバック（QB）としてプレー。大学進学の際には、Rivals.comから二つ星評価を受けました。南メソジスト大学（SMU）に進学後、WRにコンバート。身長は決して高くはありませんでしたが、持ち前の才能と努力でチームに大きく貢献しました。2009年のハワイボウルではネバダ大学を45-10で破り、2010年のアームドフォースボウルでは陸軍士官学校に勝利。大学がボウルゲームで勝利したのは、1980年代にデスペナルティを受けて以来初の快挙でした。

NFLでの活躍

ダラス・カウボーイズ

2012年のNFLドラフトでは指名を受けませんでしたが、ダラス・カウボーイズとドラフト外フリーエージェントとして契約。プレシーズンゲームでその実力をアピールし、ロースター入りを果たしました。特にプレシーズン第2週のサンディエゴ・チャージャーズ戦では、7回のレシーブで104ヤードを獲得する活躍を見せました。

2013年以降は、カウボーイズの重要なレシーバーとして定着。特にサードダウンの場面では、タイトなマークを受けるジェイソン・ウィッテンやデズ・ブライアントよりも信頼できるターゲットとして活躍しました。2014年にはスロットレシーバーとして37回のレシーブで420ヤード、4TDを記録。2015年3月には、4年1360万ドルの契約延長を果たしました。

2015年は、エースWRデズ・ブライアントの怪我もあり、チーム2位となる52レシーブ、536ヤード、5タッチダウンを記録しました。2016年にはキャリアハイとなる75レシーブ、833ヤード、5タッチダウンをマーク。その後もカウボーイズの主力として活躍を続けました。

バッファロー・ビルズ

2019年3月13日、バッファロー・ビルズと4年2900万ドルで契約。QBジョシュ・アレンのショートからミドルパスのターゲットとして重宝されました。第6週のマイアミ・ドルフィンズ戦では、移籍後初となるタッチダウンを記録。この年は67回のレシーブで778ヤード、6タッチダウンをマークしました。

2020年はキャリアハイとなる82回のレシーブで967ヤードを記録し、オールプロのセカンドチームに選出される活躍を見せました。チームはプレーオフ第2シードを獲得し、AFCチャンピオンシップゲームに進出。ビーズリーはプレーオフ3試合に全て出場しましたが、後に腓骨骨折を押して出場していたことが明らかになりました。

2021年には、新型コロナウィルスのセイフティプロトコルに入り、一時戦列を離脱。その後復帰し、活躍を見せましたが、2022年3月17日にビルズから放出されました。

その後

2022年9月にはタンパベイ・バッカニアーズと契約。しかし、同年10月5日に現役引退を表明しました。

しかし、2022年12月13日にバッファロー・ビルズと契約し、現役復帰。ポストシーズンではマイアミ・ドルフィンズとのワイルドカードラウンドでタッチダウンレシーブを記録しました。

2023年7月にはニューヨーク・ジャイアンツと契約しましたが、ロースターに残ることはできず、プラクティス・スクワッド契約を結びました。その後、自ら自由契約を要求し、チームを離れました。

コール・ビーズリーは、そのキャリアを通して、決して恵まれた体格ではありませんでしたが、卓越した技術と努力でNFLの舞台で輝き続けました。彼のプレースタイルは、多くのファンに感動を与え、記憶に残る選手として、その名を刻んでいます。

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