ゴモラ (ウルトラ怪獣)

ゴモラ

ゴモラは特撮テレビドラマ『ウルトラマン』に登場する架空の怪獣で、古代怪獣の名を持つこの存在は、以降のウルトラシリーズにおいても数々の作品に登場し続けています。魅力的なデザインと被害をもたらす力で、多くのファンから支持されているキャラクターです。

概要

ゴモラは、成田亨がデザインした双脚怪獣の基本体型をもとにした形状をしています。特徴として、前方に湾曲した長い首や、赤い鋸歯のような形をした大きな角を持っています。また、視覚的に印象的な長大な尻尾もその大きな特徴の一つです。
その外見は、戦国時代の武士である黒田長政の兜をモチーフにデザインされており、独特な口吻には内側に鋭い牙が隠されています。さらに、鼻先には前方に向かって伸びる第3の角が存在します。体全体は分厚い皮のような質感を持ち、赤褐色に染まっています。

ゴモラという名前の由来には、旧約聖書で神に滅ぼされた町「ゴモラ」に由来する説と、東宝怪獣であるゴジラ、モスラ、ラドンの頭文字を組み合わせた説の二つがあります。最初の登場時並びにその後の作品では、劇中におけるゴモラは必殺技を持たなかったものの、『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』以降は角から発射する超振動波が彼の必殺技として設定されるようになりました。

『ウルトラマン』におけるゴモラの登場

特に記憶に残るのが、『ウルトラマン』第26話および第27話における彼の初登場です。劇中では、南太平洋の架空の島、ジョンスン島に生息する古代生物ゴモラザウルスの生き残りとして描かれています。
長い眠りから目覚めたゴモラは、阪神大学の教授の手によって生体展示のために生け捕りされますが、その最中に麻酔が切れ、暴れ出します。そして六甲山に落下することで彼の本来の力が復活し、千里丘陵に姿を現します。
ウルトラマンとの初戦では、強力な尻尾である「メガトンテール」を用いて彼に立ち向かいましたが、最終的には地下に逃げ込み、その後の再戦では最初の強さを発揮することはできず、ウルトラマンのスペシウム光線によって倒されました。

登場する様々な作品

その後、ゴモラは数々のウルトラマンシリーズや映画にも登場し続けます。『ウルトラファイト』や『レッドマン』などの特撮作品にも姿を見せており、映画『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』では怪獣軍団のリーダーとして、強敵たちと戦いを繰り広げます。また、特撮テレビドラマ『ウルトラマンパワード』ではジュラ紀の恐竜ゴモラサウルスを基にした新しい個体が登場し、同様に注目を浴びました。

さらに、ゲームや漫画などでもその存在は広がり、様々な形で特徴を強調され最新の作品に合わせてアレンジされています。

ゴモラはそのユニークで印象的なデザイン、激しい戦闘シーンを通じて、ウルトラマンシリーズの象徴的な怪獣として多くのファンに愛され続けています。今後も彼の動向や登場作に注目が集まることでしょう。

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