サイアム駅

サイアム駅の概要

サイアム駅（サイアムえき）は、タイのバンコク都に位置するバンコク・スカイトレイン（BTS）の主要駅です。駅番号は「CEN」となっており、バンコクの交通の中心として機能しています。この駅は、スクムウィット線とシーロム線の二つの路線が交差している地点にあり、そのため多くの乗客が利用しています。サイアム自体もバンコクの中心地であるため、観光客やビジネス客にとって非常に重要な交通手段となっています。

交通計画と接続

未来の計画として、北側のセーンセープ運河を越える高架歩道が設置され、バンコクメトロ（MRT）オレンジラインのプラトゥーナーム駅と接続する構想があります。この新しい接続が実現すれば、駅間の距離はおおよそ1キロメートルとなります。また、過去にはサイアム駅を起点とするモノレール計画もありましたが、現在はその計画は凍結されています。

駅の歴史

サイアム駅は1999年12月5日にスクムウィット線とシーロム線が走行を開始した際に開業しました。以来、この駅は多くの利用者にとって便利なハブとなる役割を果たしています。

駅構造

この駅は高架式の4層構造を持ち、地上部分はラーマ1世通りに面しています。2階部分には改札口や通路が設けられており、「スカイウォーク」と称される自由通路によって各施設へアクセスできます。この通路は特にラーマ1世通りの交通量が多いため、歩行者のための重要な通行路として機能しています。さらに、サイアム・パラゴン、セントラルワールド、チットロム駅などへの直結も実現しており、利便性が向上しています。

ホームは2層の島式設計で、合計で2面4線を有しています。この設計により、対面乗り換えが可能となっており、二つの異なる路線への乗り換えがスムーズに行えるようになっています。

ただし、サイアム駅は他の多くのBTS駅とは異なり、ホームに強風防止の壁が設置されていません。そのため、強風やラッシュ時間帯の混雑から転落事故が発生することもありました。これを受けて、駅管理者は2014年より可動式ホーム柵を設置し、安全対策を強化しました。

駅周辺の施設

サイアム駅周辺には多くの観光スポットや商業施設が点在しています。たとえば、サイアム・パラゴンやサイアム・センター、セントラルワールドなどの大型ショッピングモールがあり、買い物や飲食を楽しむことができます。また、シーライフバンコクオーシャンワールドや映画館のリド劇場、スカラ劇場などのエンターテインメントも充実しています。

さらに、近隣にはチュラーロンコーン大学の薬学部や歯学部、獣医学部があり、教育機関も揃っています。交通機関も整っており、バス路線も多く運行されています。具体的なバス番号としては、15、16、21、204などがあります。

まとめ

サイアム駅は単なる交通のハブにとどまらず、その周辺には多様な文化、ショッピング、娯楽が揃っているため、訪れる人々にとって魅力の詰まった場所です。この駅を起点に、バンコクの様々なスポットを楽しむことができるでしょう。

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