サイレントボマー

サイレントボマー (Silent Bomber)

『サイレントボマー』は、1999年にバンダイ（現：バンダイナムコエンターテインメント）からプレイステーション向けに発売されたアクションゲームです。開発はサイバーコネクト（現：サイバーコネクトツー）が担当しました。その後、2006年 11月22日からはPlayStation 3、PSP、PlayStation Vita向けのゲームアーカイブスとしても配信されており、手軽に楽しむことができます。CEROレーティングはB（12才以上対象）です。

特徴的なゲームシステム

本作の根幹をなすのは、爆弾を駆使した戦闘システムです。プレイヤーは、さまざまな種類の爆弾を設置し、任意で起爆させることで、行く手を阻む障害物や敵を破壊しながらステージを進んでいきます。爆弾は基本的にプレイヤーの足元に設置されますが、敵をターゲットロックすることで、直接敵に爆弾を貼り付けることも可能です。ロックオンしない場合は、ロックオン可能範囲の最も遠い位置に設置されます。

この爆弾システムには、いくつかの重要な要素が組み込まれています。

スタック: 同じ場所に爆弾を重ねて設置すると、表示される数字が増加し、爆弾の威力と爆発範囲が拡大します。
チェーン: 複数の場所に設置した爆弾を連続して起爆させることで、多数の敵を一度に巻き込んで破壊できます。
コンボボーナス: 敵や破壊可能なオブジェクトを破壊した後、短時間（3秒以内）に別の敵を破壊したり、同時に複数の敵を破壊したりすることで、コンボが発生します。コンボが繋がるごとに倍率が上昇し、敵から得られる得点が最大で10倍にまで増加するため、ハイスコアを目指す上での重要な要素となります。

さらに、通常の爆弾とは別に設置できる特殊効果を持つ「マテリアルリキッド」が3種類存在します。これらは通常の爆弾と同様にスタックやチェーンが可能ですが、敵をロックオンして設置することはできません。起爆は通常の爆弾と同時に行われます。

ナパーム: 爆発後に炎が一定時間持続し、範囲内の敵に継続ダメージを与えます。特に生物系の敵に有効です。
パラライズ: 電撃を発生させ、爆発地点周辺の機械系の敵の動きを一定時間停止させます。
グラビティ: 小さなブラックホールを生成し、範囲内の敵や敵が放った弾を吸引します。

また、ステージ中に配置されている「E-CHIP」というアイテムを集めることで、プレイヤーの装備である「E-UNIT」をカスタマイズし、能力を強化することができます。

ボム: 同時に設置できる爆弾の数を増加させます（最大8個まで）。
レンジ: 敵をロックオンできる距離が長くなります。
シールド: プレイヤーの防御力を強化し、敵から受けるダメージを軽減します。

ステージクリアと追加要素

各ステージをクリアすると、その成績に応じてランク評価が行われます。評価の基準となるのは、クリア時のライフ残量（ノーダメージクリアの場合は50,000点のボーナスが加算されます）、ステージ中に獲得した合計得点、そしてクリアにかかったタイムです。

全ステージをクリアしたセーブデータがあると、「ADVANCE MODE（面セレクト）」がプレイ可能になります。このモードでは、本編で強化した状態のまま任意のステージを選択してプレイできるため、コンボボーナスを狙って高ランクを目指したり、取り逃したアイテムを回収したりするのに便利です。

さらに、2人同時プレイで対戦を楽しめる「VR ARENA」モードも用意されています。本編で特定の条件（DATA CHIPの獲得や高ランク評価など）を満たすことで、使用可能なキャラクターが増えていき、最終的に12種類のキャラクターの中から選んで対戦できます。

登場キャラクター

本作の物語は、特殊部隊による作戦を中心に展開し、個性豊かなキャラクターたちが登場します。

ユタ・フェイト (声: 森川智之): 本作の主人公。作戦実行部隊の一員で、表面的には冷淡に見えますが、それは自身の存在理由を探しているためです。
アンリ・オハラ (声: 氷上恭子): 実行部隊の指揮官。実戦経験は浅く、時に詰めが甘い一面も見られます。
ベノワ・マンデルブロー (声: 塩沢兼人): 実行部隊の一員。謎めいた言動が多く、船内では単独で行動することがあります。
ジョン・ロス (声: 中村大樹): 実行部隊の一員。寡黙ながら非常に勇敢で、大勢の敵にも単身で立ち向かうこともあります。
ミチーノ・ディフォーネ (声: 柚木涼香): 実行部隊の一員。破壊作戦には消極的で、機会があれば逃げ出そうと考えています。
ティム・パーマー (声: 山口勝平): 実行部隊の中では最年少。弱気な発言が多いメンバーです。

サイレントボマー