サウサンプトン大学

サウサンプトン大学の概要

サウサンプトン大学（University of Southampton）は、イギリス南部のサウサンプトンに位置する国立大学です。1862年にハートリー学会として設立され、その後、ハートリー大学カレッジを経て、1952年に現在の大学名となりました。ラッセルグループの一員であり、世界大学ネットワークの創設メンバーでもあります。研究主導型の大学として、約16,000人の学部生と7,000人以上の大学院生が在籍し、南東イングランド地域最大規模を誇ります。

歴史

1862年に設立されたハートリー学会は、教育機関として始まりました。1902年にはハートリー大学カレッジと改称され、大学としての教育が拡大されました。そして1952年、正式にサウサンプトン大学として国立大学の地位を得ました。この変遷を通じて、教育と研究の質を向上させ、現在の国際的な評価を得るに至っています。

組織

サウサンプトン大学は、多岐にわたる学術分野をカバーする組織構成となっています。主な学部は以下の通りです。

ビジネス・法学・視覚芸術
土木工学・環境学・航空工学・造船工学
健康学
人文科学・英文学・考古学・音楽・哲学・語学
医学
自然科学・化学・地球学・海洋学
社会科学・経済学・統計学・数学・心理学・政治学
電子工学・物理化学・天文学・計算機科学・光エレクトロニクス学

これらの学部はそれぞれ高度な専門知識と研究を提供しており、学生は自分の興味やキャリア目標に合わせて専門分野を選ぶことができます。

研究水準

サウサンプトン大学は、研究においても優れた成果を上げています。イギリスの研究力を測る指標であるREF（Research Excellence Framework）では、2014年の評価で平均水準が国内11位にランクインしました。この評価は、大学の研究活動の質と規模を示すものであり、サウサンプトン大学が質の高い研究を行っていることを裏付けています。REFは、政府による研究機関への資金配分を決定する重要な指標となっています。

キャンパス

サウサンプトン大学は、7つのキャンパスを有しています。そのうち5つがサウサンプトン市内にあり、残りの1つがウィンチェスター、そして海外にはマレーシアに国際キャンパスがあります。メインキャンパスはハイフィールドキャンパスで、緑豊かで学生が快適に過ごせる環境が整備されています。キャンパス内には、寮、パブ、カフェ、劇場、アートギャラリーなどの施設があり、図書館やコンピューター施設は24時間利用可能です。

学生生活

サウサンプトン大学には、300以上のクラブとスポーツサークルがあり、学生生活を充実させています。学生自治会は、学生7人の幹部と大学職員によって運営されており、学生の意見を大学運営に反映させる役割を担っています。

留学生

サウサンプトン大学には、世界100ヶ国以上から2,000人以上の留学生が在籍しています。日本との関係も深く、慶應義塾大学、立教大学、横浜国立大学、大阪大学、神戸大学、明石工業高等専門学校と協力関係にあります。また、日本企業が投資する研究プロジェクトも多数存在しています。

大学関係者

サウサンプトン大学には、著名な教員と卒業生が多数います。

著名な教員

サー・ティム・バーナーズ＝リー (計算機科学者、World Wide Webの発明者)
サー・ナイジェル・シャドボルト (計算機科学者)
デイム・ウェンディ・ホール (計算機科学者)
サー・デヴィッド・ペイン (光エレクトロニクス学者)
レイモンド・プラント (政治・行政学者)
コーリン・レンフリュー (考古学者)
デイム・ジョスリン・ベル・バーネル (天体物理学者)
アンソニー・マックグリュー (国際政治学者)
ジェリー・ストーカー (政治・行政学者)

著名な卒業生

ブライアン・イーノ (音楽家)
加藤泰彦 (三井造船代表取締役会長)
アンナ・カルヴィ (音楽家)
ジャスティン・グリーニング (英国下院議員、元教育大臣)
サー・ジョージ・ザンベラス (イギリス海軍の第一海軍卿)
鳥飼玖美子 (通訳者)
エイドリアン・ニューウェイ (F1エンジニア)
トニー・ラダキン (英国防参謀総長)
フィリモネ・ワガバザ (フィジーの経済学者、銀行家、外交官)

外部リンク

サウサンプトン大学公式サイト

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