サウスサンドウィッチ海溝

サウスサンドウィッチ海溝

サウスサンドウィッチ海溝は、サウスサンドウィッチ諸島の東方約100kmに位置する、南北に細長く伸びる海溝です。全長は約965kmに及びます。

概要

この海溝は、南アメリカプレートがサウスサンドウィッチプレートの下に沈み込むことで形成された沈み込み帯です。海溝の最深部は、サウスサンドウィッチ諸島北端のザボドフスキー島の北東約122kmの地点にあり、その深さは海面下8,266±13mに達します。この最深部はメテオ海淵と呼ばれており、大西洋においてはプエルトリコ海溝に次いで2番目に深い場所です。

2019年には、測量船プレシャードロップによる詳細な調査が行われました。この調査によって、南緯60度以南での最深部であるファクトリアン海淵（水深7,434±13m）が発見されたほか、これまで知られていなかった海山や海嶺の存在も明らかになりました。

地震活動

サウスサンドウィッチ海溝周辺は、地震活動が非常に活発な地域として知られています。この地域を震源とする比較的規模の大きな地震が頻繁に発生しており、近年その活動は特に活発化しています。

2013年にはマグニチュード（M）7.3とM7.8の地震が発生したのをはじめ、2014年にはM7.2、2016年にはM7.3とM7.4、2017年にはM6.8、2019年にはM6.6、2020年にはM6.3、2021年にはM7.3、M6.5、M7.5といった地震が観測されています。特に2021年に発生したM7.3の地震では、小規模ながら津波も観測されました。

さらに、2021年8月13日にはM7.5の地震が発生したわずか3分後に、M8.1という巨大地震が発生しました。このM8.1の地震は、この地域を震源とする地震としては1929年以来、92年ぶりに観測されたものでした。M7.5の地震は、この巨大地震の前震であった可能性が指摘されています。M8.1の本震後も、余震とみられる地震活動が活発であり、M5からM6クラスの地震が多発しています。最大の余震とみられるM7.1の地震は、同年8月16日に発生しました。

関連事項

スコシア海
サウスサンドウィッチ諸島

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